11月15日日曜日。この日もお天気が良かったので、滋賀県大津市の石山寺に紅葉を観に行ってきました。琵琶湖の南、瀬田川沿いに建つ紫式部ゆかりのお寺です。季節ごとに咲く花でも有名なお寺ですが、紅葉の名所でもあります。自宅から一般道を走って2時間程度の距離にあります。日曜日だったこともあって、まあまあ混雑していました。車を500mほど離れた臨時駐車場に置いて、境内へ。ここを訪れるのは10年ぶりです。10年も経つと部分的に忘れてしまっていることが結構ありました。いまが見ごろの紅葉は明るく、境内全体がとても華やかな雰囲気に包まれていました。
入り口、東大門です。
ここまできた時、門の向こうの鮮烈な赤色が視界に飛び込んできて、はっ!としました。
石山寺という名の通り、小高い山全体がお寺の境内になっています。境内の紅葉は2000本を数えるそうです。石段を上った本堂の前に黒っぽい硅灰石の山があり、このお寺を印象付ける光景になっています。その前に真っ赤に染まった紅葉。上方に多宝塔をのぞみます。向かって左側に本堂があり、そちらに歩きました。
広い境内では参拝客もバラバラに広がっているので、それほど密は感じませんでしたが、内陣をちらっとのぞくと、結構ひとがいっぱいいました。仏様のお姿などぜひ拝観したかったところですが、人の多さにちょっと警戒してしまい、内部には進みませんでした。
ここから見下ろす木は全体にオレンジ色で、その明るさが堂内にも反射して、キラキラと。写真を撮影している人がたくさんいました。自撮りしている人も多数。背景に映り込んで妨害物にならないよう気を遣います。💦
本堂脇に紫式部の部屋がありました。
平安時代は貴族の間で石山詣でが流行しました。紫式部もこの部屋に参籠していたそう。
参籠中、前方の金勝山からのぼる中秋の名月が下の湖面に映える景色に打たれて、構想を赴くまま筆をとったのがあの名作だった、と説明がありました。最初に書いたのは「須磨明石」の二帖。美しい自然が作者にインスピレーションを与えたのですね。
更に石段を登って次の場所へ。校倉造りの経蔵です。
鐘楼。源頼朝の寄進と伝えられているそうです。鎌倉後期。
上方から硅灰石を見下ろしてみる。
多宝塔のある場所はやや視界の開けた感じの平面。
月見亭がありました。
他にも建物がいろいろあるのですが半分くらいは飛ばしてます。ここから更に坂道があり、梅園がいくつかありました。春はここ、梅から始まって、桜、ツツジ、牡丹と花のお寺でもあるようです。これだけ木があれば新緑も見ごたえありそうです。また春に来てみたいと思います。
紫式部の像。
この先、庭園のようなものがありました。そこに続く道も秋の色に彩られて素敵でした。ピンク色の椿が咲いていました。
これって寒椿?ちょっと違うか・・と思い、調べてみたところ、どうも「乙女山茶花(オトメサザンカ)」という花のよう。色が乙女椿ともよく似ています。多くのブロ友さん方のように、花の名前がすっと出てくるようになりたいものです!
この日も写真を撮りすぎましたので2回に分けます。続きます。