若狭神宮寺の紅葉、続きです。お寺だけれど、しめ縄が張られていて、名前からして神仏習合のお寺です。本堂も重文です。長い歴史の中で落雷や地震で焼失・破損し、その後に再建・修理されているようです。お寺のパンフレットをみていたら、天正10年に若狭守護職・武田氏が明智光秀に同盟したことで切腹させられ、彼をかくまっていたこのお寺の荘園も秀吉に奪われたとありました。若狭と明智光秀との間にこんな歴史もあったのだと知りました。

 

 

直近の再建からは500年近く経っています。柱や壁は古色を帯びていていい感じ。

 

 

 

 

本堂内は撮影禁止なので写真はありませんが、ほの暗い堂内で格子の向こうに蝋燭が灯されていました。炎で弱く照らし出された空間はとても神秘的な雰囲気で、そこに立派な仏像がずらりと並んでいて壮観でした。本尊は薬師如来です。その横に日光・月光菩薩、他にも中央を守るように仏様の姿が。どれも藤原期、平安、鎌倉期のものだそうです。格子の向こうを見ていると遠い昔に時間が巻き戻されたみたいに錯覚します。

 

 

お堂から境内を眺めた図。目の前の木はまだ色づきが十分でない感じです。

 

 

本堂横。イチョウの木は葉っぱが殆ど落ちていて黄色い絨毯のように。

 

 

イチョウの葉っぱが装飾になっていて、なんだか小さいクリスマスツリーみたい。かわいいですね。キョロキョロ このエリアは晩秋の景色でした。

 

 

 

 

本堂の裏手に周ってみました。ここのお寺、巨大なスタジイの木があるのですが、本堂裏にある木もすごい迫力でした。静かな力強いエネルギーを感じました。

 

 

再び陽が陰ってきたので視界が暗くなります。

 

 

 

本堂表のスタジイの木。市指定の天然記念物。

 

 

 

向こうに見えるのはお水送りの時にかがり火をたく台みたいなの。

 

寒くなってきたのでそろそろ帰ります。山が近いです。秋の風景があちこちに見えました。