京都府綾部市のグンゼスクエア内にあるバラ園にいきました。
2010年に開園し、ボランティアで運営されているバラ園です。「アンネの日記」の作者アンネ・フランクの父オットー氏から贈られた苗木を増やして育てたバラが植栽されています。春と秋にバラ祭りが開催されるのですが春はコロナで中止されました。秋はどうなるのかと気がかりでしたが、無事開催されるとのことで、早速出かけてみたのでした。
一面バラという感じではなかったですが、明るい太陽光の下、美しいバラを楽しむことができました。育てたことがないのでわからないのですが、バラは土づくりからとても大変な労力がいるのだそうです。ひとつひとつ、丹念にみて回りました。途中でボランティアの方が声をかけてきてくださり、あそこから写真を撮るといいですよ、とかいろいろ教えていただきました。
バラの花は、満開になった時よりも7分くらい?が一番好きです。あと蕾がほころびかけたくらいもとても美しいと思います。バラの品種はそれこそ人の名前の数ほどあり、それぞれについた名前と見比べて、イメージ膨らませるのも楽しいです。マスクをしていたので香りを楽しめないことだけが残念でした。
この花、シャルル・ドゴール。藤紫色で高貴な雰囲気。
プリンセス・オブ・ウエールズ。ダイアナ妃のことですね。
ゴールデン・ボーダー。
淡い黄色で房状にまとまって咲く特徴があるようです。
万葉。万葉時代をイメージして日本で作られた花なのだとか。
なんとなんとバラの花って万葉集の時代に存在してたようです。野生のノイバラのことのようですが、「宇万良(うまら)」とか「棘原(うばら)」と、棘だらけの植物みたいな感じで見られてたようで。「イバラ」・・・って言われるとまあそんな感じなのかなあと。(^-^; 14世紀くらいになると貴族の邸宅のお庭に鑑賞用として薔薇の花が植えられていたそうです。
名前を失念しましたが、この小ぶりのバラ、好き。
マイグラニー。白~淡いピンクのグラデーションの花弁が美しいです。意味は「私のおばあちゃん」。上品なご夫人のイメージですね。
濃いピンクの一重咲き、「プレイガール」。
シャクナゲのような豪華な花弁。これも名前失念。
バラ園は放射線状に花壇が配置されており、その中央部に「アンネのバラ」の花壇がありました。
これは世界連邦のマーク。
アンネのバラです。つぼみの時は赤く、開花後には淡いオレンジ~ピンクに変色し、最後は赤になって散る、という特徴があるのだそうです。
オットー氏からバラが贈られたのは、1970年代、ある綾部市民の方とオットー氏との偶然の出会い、その後の二人の文通がきっかけだったそうです。平和のためにとこの花を日本に贈ったオットー氏と、その心を受け止めて日本で根付かせる努力をした綾部の方の想いを考えると、感慨深い思いでいっぱいになりました。明るい空の下でなんだかちょっと厳粛な気持ちに。オットー氏の想いを引き継いで、株を増やし、美しい花を今も咲かせる努力をされている綾部の方々・・・本当に素晴らしいなと思いました。
園内にはハーブも植えられてました。
園内こんな感じ。椅子やテーブルも配置されていて、ここでゆったり過ごすこともできるようです。
最後にもう一度、私の好きな蕾がちょっと開いた花。
この後はグンゼの博物館内を見学しました。ここ、バラ園も博物館も全て無料で開放されており、広い駐車場もあります。
http://www.ayabe-gunze-square.com/