図書館から借りてきた本を読んでいます。あまり精度の高くない頭でですが、私は昔から物事の本質を考えることが好きでした。生きていくうえで何が価値あることなのかということも若い頃からの命題でした。どうしたら周りの価値判断に踊らされることなく、ブレることなく生きられるか・・。 池田晶子さんの著作はその疑問にわかりやすい手ほどきを与えてくれるように思います。
この本の中で著者が若い読者から受け取った手紙として紹介されていた文章の一端にそのヒントを見出したように思いました。「本当の幸福とは真実を求め、美を愛し、善くある」という一行が大変心に響きました。「より良く」ではなくて「より善く」。幸福とは善く生きる、より善い精神性をもって生きることにある、と。言い古されていることだけれど物質の充足よりも精神の充足。それぞれができるレベルで。幸せはそこにあるのだと思います。現実そうでなくても、それを志向して生きることが大切なのかも。以上、読書メモ。
池田さんの著作はこれで6冊めか7冊目。初めて読んだのはベストセラー、「14歳からの哲学」でした。「!」と思う箇所が多くて付箋だらけです。