94~95本目。

 

監督:三木孝浩

キャスト:福士蒼汰、小松菜奈、東出昌大

 

京都の美大に在籍する20歳の南山高寿(福士蒼汰)。ある日、彼は電車で大学に行こうとしたところ福寿愛美(小松菜奈)という女性に出会い、瞬く間に心を奪われてしまう。高寿は愛美に声を掛けるが、高寿のある一言を聞いた途端に愛美は涙を流す。その理由を尋ねることができずにいた高寿だったが、その後二人は付き合うことになる。周囲からもうらやましがられるほど順調に交際が進み、幸せな日々がいつまでも続くと考えている高寿。だが、愛美から思いも寄らなかった秘密を打ち明けられる。~シネマトゥデイ~

 

2016年日本映画。レビューの評価がとても高かったのと、舞台が京都ということで興味を持って観てみた作品でした。しばらく前のアメリカ映画「ベンジャミン・バトン」と似た設定の物語です。今、私たちが生きている時間軸とは違う時間軸の世界が存在するというパラレルワールドについて、たまたまここ数日間、その類のスピリチュアル本ばかり読んでいたところだったので、知らず知らずのうちに映画まで引き寄せてしまったのかと思いました。笑💦 

 

この作品自体は思っていた以上に素敵なものでした。そして思っていた以上に泣けました。私はどれだけ感動的な作品でも2回目を観るのはだいぶ時間が経ってからということが殆どなのですが、今回に限っては観終わってすぐに2回目を観てしまいました。2回目のほうが更に感慨深かったし、初回には気づかなかったことにたくさん気づき、感情移入してしまいました。

 

 

 

原題:The Boy Who Harnessed The Wind

監督:キウェテル・イジョフォー

キャスト:マクスウエル・シンバ

 

2001年、アフリカの最貧国のひとつマラウイを大干ばつが襲う。14歳のウィリアムは貧困で学費を払えず通学を断念するが、図書館で出合った1冊の本をきっかけに、独学で風力発電のできる風車を作り、畑に水を引くことを思いつく。しかし、ウィリアムの暮らす村はいまだに祈りで雨を降らそうとしているところで、ウィリアムの考えに耳を貸す者はいなかった。それでも家族を助けたいというウィリアムの思いが、徐々に周囲を動かし始める。~映画.com~

 

2018年イギリス・マラウィ合作。監督は「それでも夜が明ける」で主役を演じ、イギリスではシェイクスピア劇に多く出演している有名な俳優。この作品自体も実話をもとにしているそうです。マラウィってアフリカのどの辺にある国なのかしら・・?と考えてもなかなか出てこないくらいの認識でした。映画をみているうち、大国間の政治的対立や、自然災害などが起こった時、そのしわ寄せを一番手ひどく受けるのはマイナーな国のより貧しい人たちであるということを改めて感じました。成熟した民主主義には遥か遠いこの国の暗部も見せられる場面も。この映画に出てくる主役の男の子は、独学で14歳の時に、ゴミ捨て場から拾ってきたありあわせの部品を集めて自家発電用の風車を作り、村の人たちの生活を助けるのですが、長じて、アメリカの大学に留学します。TEDの檀上でスピーチしている本人の映像が最後に出てきます。向上心を失わずに学ぶことで貧困から脱出し、周りの人をも勇気づける存在になった彼の姿がとても感動的でした。