27日から3泊4日、三重に帰っていました。先立つ4連休はかなり人が動くようだったので、警戒して、お彼岸のお墓参りも1週間ずらしました。出発日の27日は風の気持ちいい秋らしい日でした。ゆるゆる一般道を走ってドライブです。夕方6時にゆかりんちゃんと津市内で夕食の約束をしていたのですが、予定より早く着きそうだったので途中で寄り道しました。福井から帰る時、いつもは通過するだけの東海道・関宿を久しぶりに歩いてみました。
ここは旧東海道五十三次で47番目の宿場町。1.8kmに渡り江戸時代を彷彿とさせる街並みが続きます。現存する他の宿場町の多くでは新しい現代風の家が建ったりしていますが、ここは旧東海道で唯一といわれているほど、往時の街並みがかなりの度合いで残されていて、とても風情があります。散策するのはもう何年ぶりかな?
地蔵院近くにある無料駐車場に車を停め、この辺から散策スタートです。
ここの本堂、鐘楼、愛染堂は国指定の重文。金色で「地蔵堂」と書かれた額の迫力に圧倒されました。日本最古の地蔵菩薩様が祀られているのだそうです。奈良時代に東大寺の行基が当時流行した天然痘から人々を救うために地蔵像を安置したのがはじまりなのだとか。
ご本尊は本堂の中ですが、木造のお地蔵様が本堂前に座っておられます。風雪に晒されてか、お詣りにきた人が撫でるのか、色がだいぶ剥げてます。
地蔵堂前。右側に建つ会津屋さんはおこわが美味しいです。
歩きながら気になったものをパシャパシャ撮影してみました。
背の高い大きな山車で有名な夏のお祭りも今年は中止だったそうです。お祭りのときは、この狭い道幅の際まである山車が通ります。「限度ぎりぎり」という意味の「関の山」という日本語はここに由来しています。
宿場町を歩くと、これをよくみます。馬をつないでおく金具ですね。
どこかのお家の玄関。
今も営業されているお店もたくさんありました。ちらっと覗いた骨董品屋さん。
玉屋というかつての脇本陣。歴史資料館になっていて、中を見れます。今回は時間がなかったので外観だけ写真を撮りました。昔、見学したことがありますが、当時の宿泊事情とかわかって興味深いです。お隣の建物はゲストハウスになっていて実際に宿泊可能みたいです。
かわいい車も。これもなんか絵になってました。
途中でUターンして反対方向に歩いているので、出てくる写真が完全に順不同になってますがお許しを。
昔の建物を改造して、内部はティールームになってます。お茶にランチに・・と、何度か伺ったことがありました。ここのお店の紅茶、めちゃめちゃ美味しいです。アフタヌーンティーセットのサンドイッチもかなりイギリスのオリジナルに近い感じのが出てきました。久しぶりに入ろうかなと思って中をのぞいたら、かなり混んでたのでやめました。
百五銀行の店舗も関宿支店はこんな感じなのですね。郵便局も昔の高札場にあり、当時の雰囲気を残してます。
伊勢茶。そうそう。あまり知られていませんが、三重県って静岡、鹿児島に続いてお茶の名産地なんです。
ぶらぶら歩いていたら、地元の方に声をかけられました。運転していた自転車を降りられて、いろいろ案内をしてくださいました。 これは「関の戸」という和菓子屋さんの看板です。この裏にも同じく店名が書かれているのですが、「の」という文字、片側はひらがな、裏面は漢字表記なんです。これ、教えてもらうまで気がつかなかった!地蔵堂の前の「会津屋」さんも片方が漢字、もう片方は「あいづや」とひらがなです。どちらの方角が江戸 or 京都かわかるように、なんですって。
案内して下さった方より、「せっかくだから、ここに寄っていったら」とお薦めされたところ。↓関宿が江戸から106里の距離にあることから名づけられた場所です。
奥に小さな公園と復元された昔の井戸があります。この建物の上から関宿の屋根が連なる風景を見ることができます。屋根の上からこんな感じで街道の様子が。
道を案内してくれた方も下に映ってます。手を振って帰ってかれました。見知らぬ方でしたがとても親切にしていただきました。
1時間ほど、急ぎ足での観光でした。今度来るならもっとゆっくり歩いて資料館とかまたのぞいてみたいし、ご飯もここで食べてみたいなと思いました。久しぶりの関宿、いいところでした!