88~89本目。

 

監督:平柳敦子

キャスト:寺島しのぶ、南果歩、忽那汐里、ジョシュ・ハートネット、役所広司

 

さえない日々を送る独身OLが、めいの代わりに受講した英会話教室のアメリカ人講師に恋をしたことで、騒動が巻き起こるさまが描かれる。~シネマ・トゥデイ~

 

2014年日米合作。やっぱりキャストがすごいので、この一時間半の物語に思い切り引き込まれてしまいました。人生が全然うまく行っていなくて、拗らせてしまった女性が主人公です。その刺々しい性格は彼女が裡に抱える孤独感の裏返しみたいに思えました。荒涼とした日々に、ふと出会ったアメリカ人の英会話講師に恋して、アメリカまで彼を追いかけていってしまいます。彼女はそのアメリカ人を好きになったというよりも、寂しさのあまりに、勘違いしてしまって、日々の強烈な孤独感から救い出してくれるかもしれない相手を執拗に追いかけているように見えました。その必死さが非常に痛々しいのです。彼女のことを思い出すと、暗くて散らかった古いアパートのグレーな色彩が脳裏に浮かびます。彼女の心象風景そのもののようです。英会話の先生役はハリウッドの俳優さんです。でも最後は希望を見せる終わり方で救われるような思いに。ほかにも南果歩さん、役所広司さんとベテランの俳優ばかりでとても見ごたえがありました。

 

監督:西尾孔志

キャスト:黄川田将也、片岡礼子、夏樹陽子

 

北海道函館の古い洋館に古本屋を開くためにやって来た小説家と、そこに暮らしながら夢を追う若者たちの葛藤を描くヒューマンドラマ。装飾ガラス職人やテディベア作家、ピンホールカメラの写真家といった住人が、主人公がいれるコーヒーに誘われるように集まり、触れ合うさまを映し出す。~シネマトゥデイ~

 

2016年日本映画。なんとなく予想できるストーリー展開でした。青春映画です。映画の舞台は若い人たちが、人生の途中でふと立ち止まって、考えたりする場所で。これはこの年代だからできることかもしれません。30代、40代・・と、もっと年齢を重ねたら、家庭に仕事に・・と、ただただ毎日に追われるようになり、好きなことの追求とか、立ち止まったりとか、そんなことはできなくなります。ちょっと懐かしいような気持ちを思い出しながら観た作品でした。