永平寺(1)の続きです。
境内全体で時計の針の位置でいえば3時のあたりにあるのが旧藩主松平公廟所です。緑深く見上げるところにありました。そういえば幕末の四賢侯のひとり、松平春嶽は福井藩のお殿様でした。
この写真は山門の内側で。
一部しか写さなかったのですが山門の両脇の柱(「聯」というのだそうです)に書かれている言葉がありました。調べてみたところ、それぞれ、「どのような社会的地位の人でも仏を求める心がなければこの門より入ることを許さない」、「しかし、この山門は鍵はかからず扉もない。入り口は常に解き放たれている」という意とのこと。雲水さんが山門を通るのは覚悟を決めて入門する時、そして修業を終えて永平寺を出る時、人生でその二回だけ。
山門の両脇には仏教の守護神、四天王像が。四体ありましたがうち2つだけ。
さすが大きいです!
山門からみる参道。立派な杉が連なる眺め。
ここで境内をぐるっと一周歩いたことになります。あっという間に一時間が経過していました。この後、待ち合わせがあったのでそろそろ出発しないといけません。慌ててもと来た道を戻ることに。参道に出ました。
永平寺にくるとまず苔むした立派な参道に目を見張ります。苔が一番美しく見えるのは水を含んだいまのような梅雨の時期。前回訪れた時以上に苔が生き生きとして、緑の色が輝いているように思えました。
永平寺に限らず日本海側の寺社は苔がとても美しいです。福井県内でいえば勝山の平泉寺白山神社が有名です。近いうちに訪れられたら、と思います。
根本のほうでつながっている杉。こういうのは夫婦和合の象徴だったりする。
根っこ部分に巨大な岩が。どっちも負けてない感じ。
どの木も近くでみるとすごい。長い年月を生きてきた木はその姿だけでいろんなことを語っているようにも見えます。
最初きた門のところに戻りました。
門前町の様子です。夕方4時前。永平寺の拝観が4時までなので、店じまいしているお店も多く見られました。
今回は門のすぐ近くにあるお土産屋さんの駐車場に車を停めさせてもらいました。駐車料金は300円ですが、店内でお土産を千円以上買ったら駐車場代は無料になる、とのことだったので、大好きな水ようかんを二本(1080円)買ってきました。ほうじ茶の水ようかん、どんなお味でしょう。
ちょっと駆け足での永平寺再訪でした。前回も夏の訪問だったので、次に来るなら、秋の紅葉や雪深い時期に訪れて違う景色を楽しみたいところです。