タイトルの付け方が個人的すぎてすみません。クラシック音楽について難しいことは何もわからないのですが、ブラームスの交響曲第4番。渋さと哀切さがあって好きな曲です。

 

海外で暮らしていた頃、週末に家にいるときはこの曲をよくかけていました。違う指揮者でCDを何枚か買い、聴き比べてみると同じ作品でも微妙に印象が違うということを発見したのもこの頃。聴いていると、あの頃に住んでいた部屋・・・緑いっぱいの中庭に面した広いリビング・・に差し込む明るすぎる太陽の光、爽やかな風を思い出します。(ちょっと曲のイメージと違いますが。💦) 当時、まだ20代。分不相応に立派な職場に就職できてしまい、理想と現実のギャップに苦しむことが多かった日々でした。仕事についていくのが大変で本当によく勉強していました。

 

過去によく聴いていた音楽は、いま聴きなおすとその頃のいろんな思い出や感情、空気感までもが芋づる式に記憶の中に蘇ってくるようです。4枚持っていた第4番のCD、一番好きなのはカルロス・クライバーのものでした。これを聴くと一週間の仕事を終えた後に覚えた開放感さえ記憶の格納庫から引き出されてきます。コロナ自粛の時にTVからYou tubeにアクセスすることが多くなり、過去に聴いた曲などを検索して一日中流してました。さて、また何年か先、「福井にいた頃」として、どんな曲を思い出すことになるのでしょうか。