69~70本目。
原題(英題):Parasite
監督:ポン・ジュノ
キャスト:ソン・ガンホ、イ・ソンジュン、チョ・ヨジュン、チェ・ウシク
キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。~映画.com~
2019年韓国映画。カンヌ・パルムドール賞、アカデミー・作品賞を受賞した話題の作品。まだ有料ですがアマゾンプライムでも観れるようになってました。思わぬ展開でした。ストーリーの構成は同じ監督の「タクシー運転手」と似ていています。面白おかしくコメディ的な感じでストーリーが進んでいく前半から一転して、後半からは予想外のシリアスな現実が突き付けられます。描かれる格差社会の姿が余りにも酷すぎて、後半につれ見ているのが辛く、苦しくなってきたほどでした。
この作品を見てショックだったのは、「格差の下層にいる人たち」の間で「更に格差」が存在していることでした。映像で見せられるからより衝撃なのですが、行き過ぎた貧困は人間の尊厳を奪うことを思わずにいられませんでした。食べて寝て排泄して・・ただ生きてるだけの存在ではないか。彼らの敵意は上流にいるパク一家ではなく、自分たちよりちょっとましな暮らしをしている同じ貧困層に向けられていたりするんです。(そういえば妬みの気持ちって縁のない雲の上の人よりも、割と身近な存在に向けられることが多いようにも感じます。💦)また、上流にいる人間は社会の底辺にいる人間のことを見下すというより、それ以前に、その問題を「認識してさえいない」ような感じがしました。こっちのほうが差別より更に怖いと感じました。
作品の中では「雨」とか「階段」とかもメタファーとして使われていて印象深かったです。また前半での何気ないシーンが後半で、これだったの?!と気づく展開の布石になっていたりして本当によく作られている作品だと思いました。磁石のような吸引力がありました。
原題:Johnny English Strikes Again
監督:デビッド・カー
キャスト:ローワン・アトキンソン、オルガ・キュリレンコ、エマ・トンプソン
大規模なサイバー攻撃によってイギリスの諜報機関「MI7」の現役スパイたちの情報が漏洩してしまい、残された最後の頼みの綱として、隠居状態だったジョニー・イングリッシュが呼び出される。早速、事件を裏で操るハッカーを見つけだそうと任務に就くジョニーだったが、限られたスキルしかなく、アナログ人間な彼にとって、最先端テクノロジーこそが最大の脅威だった。~映画.com~
2018年イギリス映画。Mr.ビーン以来のローワン・アトキンソンのコメディでも観てみようと。 「007」をパロディにした部分もあって面白いです。ボンド・ガールの女優さんも出ています。みんなで集まって観れる、頭をからっぽにして笑えるような作品だと思います。小さい頃にみていたドリフの笑いを思い出す感じ。とっても楽しい1時間半でした!