67~68本目。

 

原題(英題):A Taxi Driver

監督:チャン・フン

キャスト:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン

 

1980年5月、民主化を求める大規模な学生・民衆デモが起こり、光州では市民を暴徒とみなした軍が厳戒態勢を敷いていた。「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」というドイツ人記者ピーターを乗せ、光州を目指すことになったソウルのタクシー運転手マンソプは、約束のタクシー代を受け取りたい一心で機転を利かせて検問を切り抜け、時間ギリギリにピーターを光州まで送り届けることに成功する。~映画.com~

 

2017年韓国映画。過去によく映画をみたのは大学生だった20歳前後の頃。当時観ていたのは邦画と英語圏の作品が大半でした。それにフランスやイタリアの映画を観るくらいでした。レンタルも地方だとロードショー系のものが殆どで映画雑誌などで知って、観てみたいなと思ってもなかなか叶わずにいました。今は世界各国の作品に簡単にアクセスできるようになり、おかげで映画世界がバーンと広がった感じがします。便利になった世の中には本当に感謝したいです。チュー

 

この映画、すごく良かったです。ていうか、上の写真をチラと見ただけだと、コメディかと思いそうだけれど、実際は非常にシリアスな内容でものすごいインパクトを投げてくるものでした。事件は1980年。日本はバブル前夜。すぐ隣の国でこんな恐ろしいことが起こっていたことを今更知りました。昔、韓国人の友人から光州事件のことを教えてもらったことがあったのですが、ビジュアルで見せられるとその衝撃が全然違いました・・。まさに今の香港、そしてアメリカで起こっていることに重なります。いま観るべき映画かもしれません。こんなクオリティの作品を生み出せる韓国の映画界ってすごいなと思います。最初から最後まで見る側の注意を逸らせない。日本ではこんな作品、なかなか作れないのと違うかなぁ。

 

 

 

監督:西谷弘

キャスト:福山雅治、石田ゆり子、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行

 

パリでの公演を終えた世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史は、パリの通信社に勤務するジャーナリストの小峰洋子と出会う。2人は出会った瞬間から惹かれ合い、心を通わせていくが、洋子には婚約者である新藤の存在があった。~映画.com~

 

2019年日本映画。先にみた韓国映画があまりにも衝撃的すぎて、翌日になってもその後遺症で刺激の強い作品がみれない・・しょぼん。「マチネの終わりに」は、以前、原作を読んだことがあり、ストーリーも結末もわかっていたし、福山さんと石田ゆり子さんのキャスティングにも興味あったので観てみました。やはり大半の場合と同じく、どちらかというと、原作>映画でしたが、楽しめました。ちょっと暗めの映像がフランス映画ぽくて良かった。パリとニューヨークを舞台にしたらやはり妙齢の男女がお似合いですね。原作を読んだ時、その言葉、表現の美しさが各所で印象に残っているのですが、それもほどほどに脚本に落としてある感じがしました。私は映画を観ている時、ストーリーとセリフに集中してしまうあまり、BGMを殆ど覚えてない、ということが多々あるのですが、今回はギターの音色がとても印象に残りました。