52~53本目。

 

原題:The Light Between Oceans

監督:デレク・シアンフランス

キャスト:マイケル・ファスベンダー、アリシア・ビカンダー、レイチェル・ワイズ

 

第1次世界大戦後のオーストラリア。孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トムは、明るく美しい妻イザベルと幸せな日々を送りはじめる。やがてイザベルはトムの子を身ごもるが、立て続けに流産と死産に見舞われてしまう。そんな矢先、男性の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着く。赤ん坊に心を奪われたイザベルは本土に報告しようとするトムを説得し、赤ん坊にルーシーと名付けて我が子として育てはじめるが……。~映画.com~

 

2016年アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド合作。すごく良かった!涙なしで観れないえーん。映像の美しさもこの頃の映画では久しぶりに目にしたような感じ。以前も書いたことがあるのですが、私が気づいたオーストラリア映画の特徴は自然描写が秀逸だということ。この映画のカメラマンは絶対にオーストラリア人ではないかと思って調べてみたらAdam Arkapawという方、やっぱりそうでした。夜の海に月光が当たって波が輝いている場面は鳥肌が立ちそうでした(シネマのスクリーンで観たかった!)。オーストラリア映画のもうひとつの特徴として、あの明るいお国柄とは対照的に人物の心情の描き方に陰翳があります。彼らの心の裡を思う。翌日になっても余韻が残ります。

 

ストーリー的には日本映画の「八日目の蝉」のような感じ。他人の子をとってしまう話なのにあの心が救われるような感動を覚えたのは人物たちの心の「善の部分」に光が当たっているからなのか。この映画にはキリスト教的価値観が強く表れている感じがしました。私はキリスト教の本質は「赦し」であり「愛」だと考えています。それらが人間から「善の部分」を引き出すのではないかと。

 

 

原題:PATERSON

監督:ジム・ジャームッシュ

キャスト:アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、

 

ニュージャージー州パターソン市で暮らすバス運転手のパターソン。朝起きると妻ローラにキスをしてからバスを走らせ、帰宅後には愛犬マービンと散歩へ行ってバーで1杯だけビールを飲む。単調な毎日に見えるが、詩人でもある彼の目にはありふれた日常のすべてが美しく見え、周囲の人々との交流はかけがえのない時間だ。そんな彼が過ごす7日間を、ジャームッシュ監督ならではの絶妙な間と飄々とした語り口で描く。~映画.com~

 

2016年アメリカ映画。これより数か月前にみた「奇跡の2000マイル」というオーストラリア映画で写真家役として出演していたアダム・ドライバーが印象的だったので、それでチェック。監督はジム・ジャームッシュです!おしゃれな映画を作る監督。ラブ ジム・ジャームッシュ作品のファンって感性が鋭い、センスの良い人が多い印象があります。そうでもない私にとっては観てから一週間も経つと、「え、どんなストーリーだったかな?」って思い出せなかったりする・・💦。というくらい淡々と進む内容。安心して観られる映画でもあります。

 

この映画、英語学習のヒアリング練習にすごく良さそう。会話がシンプルで発音がゆっくりで多分中級者より上なら字幕なしでもだいたいわかるのではないか。最後のほうに永瀬正敏さんが出てきます。ジャームッシュ監督作品には「ミステリートレイン」以来30年ぶりの出演になるのですね。