32~33本目。

 

 

原題:Grand Hotel

監督:エドマンド・グールディング

キャスト:グレタ・ガルボ、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー、ジョン・バリモア

 

限定された空間で起きる事件を巧みに連関させるといったいわゆる「グランド・ホテル形式」の原点。過去の思い出をひきずるバレリーナ、彼女の真珠の首飾りを狙う、カイゲルン男爵を自称する泥棒。事業が危機にある入り婿社長のプライジング、彼の速記者フレム。余命あと僅かなクリングラインの5人による一日半の人間模様を描く。当時のMGMスターを豪華に配役。悠然と構えながらも、グールディングの演出は映画的処理の手際が鮮やかで大変ひきつけられる。~All Cinema Online~

 

1933年アメリカ映画。主役級の俳優5人のキャスティングによる群像劇で当時大変話題を呼んだ作品。ある場所に多くの人物が入れ替わり立ち代わり表れ、複数のドラマが同時に進行していくスタイルを「グランドホテル形式」と呼び、現代では映画やドラマでも普通に取り入れられている手法ですがこの映画が原点。1933年というと戦前の映画なのですね。幸福に酔いしれる人のすぐ横に不幸のどん底にいる人がいたり、一見、育ちが良さそうな人が実は泥棒だったり、過去の栄光にすがる人がいたり。人生には本当にいろんなことが起こり得るし、一人の人間の人生は一見しただけで理解することはできないほどいろんな側面を孕んでいるのだなあと。「有頂天ホテル」や「ラブ・アクチュアリー」もこの手法で作られた作品ですね。映画史の中でもとても有名な作品なのでようやく見れてよかった。ウインク

 

 

 

監督:塚原あゆ子

キャスト:有村架純、伊藤健太郎、波留、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子

 

時田数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があった。過去に戻るには面倒なルールがいくつもあったが、その全てを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだという。今日も店には、噂を聞きつけてやって来たキャリアウーマンの清川二美子や、訳あり常連客の高竹佳代と房木康徳、なぜか妹から逃げ回っている平井八絵子ら、それぞれ事情を抱える人々が訪れてくる。~映画.com~

 

2018年日本映画。このタイトルの本を何度か見かけたことがあり、また好きな女優さんが多くキャスティングされていたのが鑑賞した理由でした。じんわり感動するいい映画。何より感心なのは原作者の人!よくこんなストーリーを考えたな~と思わずにいられません!過去は変えられないけれど未来は変えられるというありきたりなメッセージだけれど、登場人物の人たち全員の幸せを願わずにはいられない気持ちに。また大切に思える誰かがいることはとても幸せなことだと思いました。