久しぶりに世界遺産・金閣寺へ。大学生の頃、英語の練習を兼ねて外国人相手のガイドをしていたことがあり、それ以来でした。当時は英語力もそれほど・・、日本文化や歴史の知識に至っては受験勉強の枠を出ない程度というなんとも心もとないガイドでした。京都が初めての人には金閣寺、平安神宮、清水寺、二条城などを案内していました。こうした場所は大きくて、華があって、観光地としてもやっぱり魅力的です。
金箔が張られたきらきらの建物は舎利殿。1987年に漆の塗り替え、金箔の張替えをしたそうです。二層と三層に漆の上から純金の箔が張ってあり、一番上には鳳凰が。あまりにも有名な観光地で「いまさら・・」と思われる向きもありそうですが、やっぱりビジュアル的なインパクトがあります。それに万人にわかりやすい美しさです。またお庭の構成とかいろいろ意味があって大人になってから訪れてみると以前は気づかなかったことに気づけたり、感動しました。
当時と違うのは外国人比率がとても高くなっていたことです。多分7割くらい海外の人でした。
舎利殿以外。これは総門をくぐったところにある庫裏。500年くらい前の建物です。
鯉魚石。鯉がこの龍門の滝をのぼると龍になるという故事「登竜門」にちなんだもの。滝に打たれる石が鯉を模したもの。
巌下水。鯉魚石の横には足利義満がお茶の水用に使った「銀河泉」があり、また手を清めるのに使った巌下水がありました。現在も水が湧き出しています。当時はどうだったのかわかりませんが、現在はちろちろ・・と水が流れている程度です。
金閣寺垣。この石段は中国の故事、虎渓三笑にちなんで虎渓橋(こけいきょう)と呼ばれています。両側の低い竹垣は左右で組み方が違います。虎渓三笑とは「ものごとに熱中するあまり他のことを忘れてしまう」こと。
安民沢。なんだか卦の名前みたいな?樹木に囲まれた池です。小さな島の塔は水の神様、白蛇の塚です。足利義満がここに金閣を築く以前に土地を所有していた西園寺家の鎮守だとか。位置的には境内北側にあり、舎利殿がある鏡湖池もここが水源。日照り続きでも水が枯れることがなく、雨乞いの場でもあったそうです。キラキラな舎利殿のある鏡湖池とは対照的なほど静けさに包まれたちょっと鬱蒼とした印象もある場でした。
お茶室。夕佳亭(せっかてい)。茶道家・金森宗和に作らせた茶室。宗和が好んだ数寄屋作りで「夕日に映える金閣が特に佳い」ということからこの名がつきました。南天の床柱が見どころだそうです。そこまではいいのですが・・
この賽銭箱、なに?
この先をいくと不動堂。
最後に駐車場近くから。五山の送り火のひとつ、「大」の文字がみえました。こうやってみると意外と低い山でおどろき。