17~18本目。
原題:WONDER
監督:スティーブン・チョボウスキー
キャスト:ジェイコブ・トレンブレイ、ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダビード・ディグス
ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。~映画.com~
2017年アメリカ映画。評判通りとてもいい映画でした!子役の男の子がとても上手ですっかり映画の世界に。オギーの前向きな行動が周りを変えていく様子が爽快で、とても温かい気持ちになれました。私は「いじめ」や「差別」が世の中からなくなることはないだろうけれど、少なくとも差別感情の裏にある理由の何割かは相手のことを知らない「無知」であることだと思っています。相手が自分の隣人になり、その人となりを知れば、そうした感情は薄らぐ確率が高いと思います。オギーはその他者との距離をつめるための行動を起こす勇気があったのだなと。彼を囲む人たちが本当に素敵で、羨ましいくらいでした。なので人物の中では彼の家族を羨む姉の友達のミランダの気持ちに妙に共感してしまいました。いろんな人物の視点からの描写も興味深かったです。人と人が向かいあうとき、自分の意図は必ずしも全てその通り相手に伝わっているわけではなく、いくらかは違うように受け取られたりするもの。そんな小さな食い違いが誤解のもとになったりする。これって実社会の人間関係あるあるだなとも思いました。
監督:武正晴
キャスト:中井貴一、佐々木蔵之介、友近、堀内敬子、坂田利夫、木下ほうか、桂雀々、近藤正臣
千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺。大物狙いだが空振り続きの古物商・小池則夫は、腕は良いのに落ちぶれてしまった陶芸家・野田佐輔と出会う。大御所鑑定士に一杯食わされた2人は、仕返しのため「幻の利休の茶器」を仕立て上げて一攫千金を狙う。そんな彼らの行動が、家族や仲間、文化庁までも巻き込む大騒動に発展し……。~映画.com~
2017年日本映画。アマゾンプライムの無料視聴作品にあがっていたので気づいたのですが、現在続編作品が公開されているようです。ダブル主演のお二人、ともに好きな俳優さんなので観てみることに。世間のレビューはいまひとつですが、脇役にもアクの強い俳優さんたちがいっぱい出ていて、個人的にはとても楽しめました。人間の「欲」とか「執着」が垣間見えて興味深かったです。それに人間というのは物事や人物をみるとき、かなりの度合いで「偏見」が入っているのだなあと気づくことも。私は最初のうち、佐々木蔵之介さんが演じていた人物を本当に資産家で世間知らずな「ぼん」だと思い込んでいました。