7~8本目。

 

 

原題:Can You Ever Forgive Me?

監督:マリエル・ヘラー

キャスト:メリッサ・マッカーシー、リチャード・E・グラント

 

かつてベストセラー作家だったリーは、今ではアルコールに溺れて仕事も続かず、家賃も滞納するなど、すっかり落ちぶれていた。どん底の生活から抜け出すため、大切にとっていた大女優キャサリン・ヘプバーンからの手紙を古書店に売ったリーは、セレブからの手紙がコレクター相手に高値で売れることに味をしめ、古いタイプライターを買って有名人の手紙の偽造をはじめる。さまざまな有名人の手紙を偽造しては売り歩き、大金を手にするリーだったが、あるコレクターがリーの作った手紙を偽者だと言い出したことから疑惑が広がり……。~映画.com~

 

2018年アメリカ映画。実話に基づいた物語。91回アカデミー賞で主演女優を始め3部門にノミネートされました。日本では劇場公開はなかったとのことですがとても面白い作品でした。一般人がやってしまう犯罪って最初は成り行きでしてしまったことがうまくいって、それに味をしめて、だんだんエスカレートしてしまうものなのかもしれません。性格に難はあるけれど、一人暮らしで猫だけが友達で、会社を解雇されて家賃も動物病院の治療費も滞納してしまうリーに内心同情してしまいました。彼女の罪に対して裁判所が出した判決や、その後のアメリカ社会の対応に日本とは違う成熟(といっていいのかな?)を感じました。主人公リーの友人としてゲイの男性を演じたリチャード・E・グラントはヒュー・グラントのお兄さんだそうです。目元がそっくりでした。

 

 

 

原題:The Pianist

監督:ロマン・ポランスキー

キャスト:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、フランク・フィンレイ、ミハウ・ジェブロフスキー、エド・ストッパード

 

1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワの放送局で演奏していたピアニストのシュピルマンは、ユダヤ人としてゲットーに移住させられられる。やがて何十万ものユダヤ人が強制収容所送りとなる中、奇跡的に難を逃れたシュピルマンは、必死に身を隠して生き延びることだけを考えていた。しかしある夜、ついにひとりのドイツ人将校に見つかってしまう。~映画.com~

 

2002年フランス・ドイツ・ポーランド・イギリス合作。カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドール受賞作。アカデミー賞でも外国作品賞受賞。当時、とても話題になった作品でした。一度DVDを借りて観かけたのですが、時間がなくて最初のごく一部しか観れず、以来10年以上ぶりに鑑賞。すごくよかった。もっと早く観ておくべきだったと思いました。ユダヤ人への迫害、戦争の狂気を伝える作品として将来にも残したい映画のひとつではないかと感じました。全体に暗いトーンの映像と不穏な空気感はこの監督の特徴か。中だるみとかも全くなくて最後まで映像から目を逸らすことができませんでした。作品の人物たちもまた実在であったことが感慨深いです。