毎月、だいたい10冊くらい本を読みます。これからはそのうち全部ではなくて特に印象深かったものだけ、ここに書き留めておきたいと思います。

 

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新幹線の中で読もうと思って東京駅の書店で買い求めた一冊。著者は原子力工学の専門家。根拠の怪しいスピリチュアル系の内容ではなく、科学的な見地から理論的に「運」というものについて説明した内容でした。物事を良いか悪いかのどちらかで判断してしまうことの危うさを感じました。神や仏の実体は何か?最先端の科学の知見と最古の宗教の直感が一致するのはなぜか?とか非常に興味深い内容。読み進めていくうちにどんどん自分自身の思考が深いところに降りていく感覚がありました。しばらく時間をおいてまた読み返したい本です。

 

 

日本のエネルギー源について原発に反対したとしても、火力発電だけでは温暖化要因のひとつになってしまう。太陽光、風力、水力などの自然エネルギーはまだ基幹エネルギーとしては心もとない・・と、福島の事故のあとずっと思っていました。そんな中で将来のエネルギー源についてどうあるべきかを前向きに考えることができた内容でした。扇動的なキャンペーン合戦による方向付けは今後、電力危機や経済危機が起こった時にたやすく「原発推進」という世論にゆり戻ってしまうリスクがあるということ。このため現実を鑑みながら国民による理性的な議論を経た後で将来を決めていく必要があるということが大切だという。感情論だけでなく現実を踏まえての議論を進めながら方向性を決めていくことが大切なのだと思いました。印象深かったのはこれまでの火力、原子力による発電というのは政府や電力会社が主体になる「観客型民主主義」であったけれども自然エネルギー、省エネルギーとは国民自身がその普及、拡大に議論し関わる「参加型民主主義」によるものだということ。受け身に徹するのではなく、変革に参加することで国民の意識も成熟し、ひいては民主主義の成熟につながるという考えでした。原発を減らしたい、無くしたいと考えるのであれば、同時に国民がどの程度それに代替するものについて真剣に考えられるかも大事であると。エネルギー問題を考えるにあたっては国民ひとりひとりの意識の成熟がもとめられるこれからだと感じました。

 

 

 

日本の伝統社会に西洋的な価値観を導入したことがら生じる(生じた?)弊害について、これまで気づかなかった側面から日本人と日本社会を論じた内容。日本人は個人主義者という逆説的なテーマを読み進めていくうちに気づかなかった日本人のもうひとつの姿を発見したような気持ちに。

 

 

学生時代の友達が熱心に支持していてそれで興味をもって読んでみました。「れいわ現象」の背後に私が感じたのは生きづらさを感じている今の日本人の姿でした。頑張っても報われない、生きることに希望を見出せない、将来は不安ばかりと感じている人がどれだけ多いのか。安富歩氏のインタビューを読んで日本という「権力システム」について考えてしまいました。権力争いをする政治家と弱者的立場におかれて苦しむ国民の間にものすごい距離があることを感じます。山本氏はその空白部分にアプローチした政治家なのかと思います。

 

 

この頃は年齢的なこともあってか美容という観点よりも本当に健康でいたいという意識のほうが強くなりました(笑)。それぞれの栄養素が身体にどのように働きかけるか、またどのような相互作用をもつのかということがとても分かりやすく説明してありました。健康というのは本当に絶妙な栄養のバランスの上に成り立っているのだなと思わされます。身体によいからという理由である一点ものばかり食べることの弊害もたくさんあるのだなと。何であっても「バランス」が大事なのだなと思いました。

 

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