Yahoo!ブログも終了が近づいてきました。15日までだそうです。以降はデータもコメントも全部消えてしまうと思うとやっぱり寂しいな。(´;ω;`)
今回の旅行で最後に訪れたのが上野の国立科学博物館で開催されているミイラ展です。小さい頃から死後の世界とかすごく興味があった私にはなんとも引力を感じる企画展・・💦 近くの美術館で開催されているゴッホ展はかなり混雑している様子でしたが、意外とこちらは平日の午後、それほどでもという感じでした。
ミイラというとエジプトのそれを連想しますが、この企画展での展示はヨーロッパや南米、アジア、オセアニアなど世界中のミイラを集めたもの。南米などでは神への生贄として小さい子供たちが犠牲にされていたり、パプアニューギニアなどでは死者を生前の姿に保つことで死後もコミュニティの一員として認識するというような習慣があったということなどキリスト教が広まる前の、その地域での土俗信仰の名残がみえました。
下は今日の新聞記事から。子供時代に山ほどこの類の本を読んでいたので知識は蓄えてあったものの、実物は結構インパクトありました💦
ネット上に写真もいろいろ出ているので載せようかと思いましたがこういうの抵抗ある人もいると思うのでやめておきますね。日本は湿度が高くてミイラを作る条件は悪いと思ってたのですが驚くほど生前の特徴を維持したミイラが展示されていました。江戸時代の本草学者という人は亡くなる前に防腐作用を持つ柿の種をたくさん食べて自身を実験台にしたとか。結構年配だったけど兄弟のミイラとか。生前の顔つきとかそのままわかるんです。一人で夜中に見学、とかだったらかなり怖かったと思う・・・
日本だと数百年だけれど、海外のミイラは中には2000年くらい前のものもあったりしました。そんな昔に生きた人がまさか死後にこうやって彼らにとっては世界の果てみたいな日本で照明を当てられて、たくさんの人の目に晒されるとは思ってもみなかっただろうなとか、いろいろミイラの身になって考えたりしました
この中に入ってミイラになった自分の写真が撮れる↓
観察していて「!」と気づいたことがありました。例えば2000年前のミイラ。保存状態がよく皮膚もまつ毛も髪の毛も残っていたりします。わずかに開けた口元から見える歯。だいたいそれって前歯なのですが、現代人と明らかに違う前歯がのぞいているんです。つまり前歯の形が犬歯より奥にあるような、「噛み砕く」ような厚みがある形の歯で。当時の食生活ってやっぱり穀物中心で、調理するまでもなく固い実をそのままがりがりと食べなくてはいけなかったからこんなに歯がしっかり発達して太かったのかしら? 2000年の間に人間は調理する技術を高めて柔らかいものを食べるようになり、それに合わせて歯の形もこんなに変わったのかと、進化の様子をまさに目にしたようでちょっと感慨深い想いに。
大変興味深い企画展でした。今後北陸や九州方面にも巡回するそうです。今回初めて行った科学博物館、常設展も有名だし見たかったのですが、夕刻が迫っていて東京駅にいかないといけません。初冬の空は5時を過ぎる頃にはもう真っ暗。急いで電車に乗り東京駅に向かいました。