旅の初日。横浜のホテルから葉山の近代美術館に向かいました。電車とバスを乗り継いで1時間ちょっと。葉山には都会とは違うゆったりした時間が流れている感じがしました。バスの窓から眺めていると海岸添いに洗練された住宅やカフェ、ホテルなどが現れ、「かわいい」とか「おしゃれ」という表現が似合います。夢中になって外の風景をみていたら、美術館の前で降りるのを忘れてしまいました。終点でバスを下ろされ、そこから美術館まで歩くことに・・・
海沿いに立つ美術館は新しくて都会的な雰囲気。平日だったのとお天気があまりよくなかったためかお客さんが少なくストレスフリーで鑑賞できたのが良かったです。
(下の写真はネットからお借りしました)
北欧食器に興味をもつようになって知ったカイ・フランクの名前。フィンランドを代表するデザイナーです。毎日使っているイッタラのティーマやカルティオも彼のロングセラー作品です。数多くのプロダクト、ガラス製品などが時系列的に展示されていて、デザインの変遷をみることができました。ロングセラーの作品ほど初期の頃から殆ど変わっていないことが印象的でした。この無駄をとことんまでそぎ落とし、機能性を突き詰めた姿は究極の美しさかと!こうした展示とは別にカイ・フランクが日本を訪れた時に撮影した写真なども展示されていました。どこかの子供の表情、路上でものを売る女性、日本の古い家屋、漁村の風景、竹かごの網目など彼の感覚にひっかかって撮影されただろう日本の風景が興味深かったです。
せっかくだったので併設のカフェに寄りました。シンプルな内装が素敵でした。広いガラス窓からは海を見下ろせ晴天だったらどんなに美しい風景だったことか。カレーとアイスミルクティーを注文しました。食器がイッタラのティーマとカルティオでした。
食事を終える頃、小雨がやみ、雲の合間からわずかに陽光が差し始めました。海面に光が映ってそこだけが銀色に輝き、幻想的な眺め。ちょっと神々しいものを感じました。この辺をちょっと歩いていたら時間は2時すぎ。まだもう一軒、美術館にいけるかなと思い、横浜市内に戻ることにしました。続きます~。