京都の中心部にある錦市場。出かけたのはもう2週間前のことです。東西は四条からちょっと上がったところにある錦小路、南北は寺町~高倉通りまでの商店街です。京都大丸の近くだったのでついでに寄りました。

 

ココ、伊藤若冲の生家跡があります。

 

 

江戸中期の画家として活躍した若冲の作品では植物や鶏の絵が特に有名です。細部に至るまで非常に緻密に描かれてた鶏たちは今にも動き出しそうな感じで。裕福な青物問屋の息子として生まれたその生い立ちが彼の作品に関係しているようです。生来の絵の才能に加えて、日々青物を商い、庭に鶏を飼う日常があったから、対象物をじっくりと観察することができたのでしょう。

 

江戸時代の市場が現代に至っても日常で続いていることがすごいなと思います。

 

 

京都に住んでいた学生時代、四条まで出かけるとこの商店街に寄ってお惣菜やさんのだし巻きを買って帰るのが楽しみでした。ふんわりとした食感と、じゅわっと染み出るような上品なだしの味わいがとても好みで。時々お漬物も買ったり。(^-^; 当時はもっと薄暗かった印象があります。静かでお客さんも地元の人がメインという感じであまり観光地ぽくなかったのに、この頃の賑わいはもう大阪の心斎橋並みの混雑💦 人が多すぎてまっすぐ歩けないびっくり。それに立ち食いというのかテイクアウト式のお店や飲食できる店がものすごく増えたように思います。外国人比率もかなり高い感じで店員さんも英語で対応しているところが多かったです。京都の人は保守的と言われるけれどそれは一面で、時代の変化に合わせて対応していく面ももっているのだと思います。だから商売も何代も続くのかと思います。

 

錦市場の東の端っこまで歩くと神社の鳥居が見えてきました。

 

 

商店街の店と店の間に鳥居があるというのが興味深いですが京都の繁華街では他にも見かけます。錦天満宮。学問と商売の神様ですね。錦の人にとってはずっとこの市場を見守ってくれてきた神様だったのではないかと。

 

 

ここにも牛が。なでると良いことあるみたいです。すり減って色が違っている様子からはこの牛さんがたくさんの参拝者の想いを受けてきたことが伺えます。

 

 

 

 

この日のお買い物は生麩とちりめん山椒。しばらく前に金沢で食べたようなずっしりと重みのあるもちもちの麩です。バター醤油でこんがりと焼いていただきました。千波のちりめん山椒は以前、お土産でいただいて知りました。京都はちりめん山椒も有名ですがやっぱりココのが一番美味しいと思います。