103~104本目。

 

監督:三谷幸喜

キャスト:中井貴一、石田ゆり子、佐藤浩市、ディーン・フジオカ、小池栄子、斉藤由貴・・・

 

病院のベッドで目覚めた男。記憶喪失に陥り、自分が誰なのかわからない中、そっと病院から抜け出すと、ふと見たテレビで、自分が国民から嫌われている内閣総理大臣の黒田啓介であることを知る。混乱を避けるため記憶喪失の事実を3人の秘書官以外には内緒で日々公務をこなすが、アメリカから大統領が来日することに。~Movie Walker~

 

2019年日本映画。劇場で鑑賞。私の感想は「微妙・・」。三谷さんの作品は多く観ていますが、個人的な経験では大笑いしてしまうものと、うーん・・という印象が残るものと結構分かれます。今回は残念ながら後者でした。「初心が大事」というメッセージは素敵なものだと思いましたが・・。今回のように大多数が褒めているのに自分の感想がいまひとつだと、「何か見落としたか?」という気持ちになるのですが、見落としようもないような簡単なストーリーでしたし。豪華キャスティングはビジュアル的に面白かったです。全体を通して大笑いはしないけど、ところどころでクスクス、って笑える程度。ショボーン

 

 

原題:45 YEARS

監督:アンドリュー・ヘイ

キャスト:シャーロット・ランプリング、トム・コートネイ

 

土曜日に結婚45周年の記念パーティを控えたジェフとケイト。ところが、月曜日にジェフの元にある手紙が届いた事から、2人の関係に異変が起きる。それは何十年も前に遭難事故で亡くなったジェフの元恋人の遺体が当時の姿のまま見つかったというもので、ジェフは過去の恋愛の記憶を蘇らせ、ケイトは故人への嫉妬心を募らせていく。~Movie Walker~

 

2015年イギリス映画。前回の「ベロニカとの記憶」で久しぶりに見たシャーロット・ランプリングが出演している作品をもっと見てみたいと思って鑑賞。45年連れ添ったある夫婦の日常を描いた作品で各国の映画賞で受賞しているそうです。昔、ある芸人さんが「女性の恋は上書き(新しいパートナーができると過去の男性のことは忘れる)だけれども男性の場合はストレージ(記憶)の中にファイルがどんどん増えていく感覚(つまりどんなに素晴らしい妻がいても過去の女性のことはやはり忘れない)」だといってましたが、この映画をみてたらその言葉を思い出しました。「さざなみ」という邦題を充てたのは絶妙な訳だと思いました。結婚前の夫の婚約者?だった女性のことが明らかになってからの妻の心にたつ小さな波がシャーロット・ランプリングの演技ですごくうまく表現されているように思いました。嫉妬も激情も若い時こそ。老いてからは穏やかなのが一番ではないかと・・・ショボーン