101~102本目。
監督:平山秀幸
キャスト:夏川結衣、財前直見、多部未華子、石田未来、木村多江、香川照之、堺雅人
35歳の主婦・小夜子は、人付き合いが苦手で、言いたいことがあっても飲み込んでしまう性格。そんな彼女が、再就職のために訪れた会社で独身社長・葵に出会う。葵も同じ35歳。開けっぴろげでおおざっぱな性格の葵との交流を通して、小夜子は次第に心を開いていくが…。葵の高校時代の女友達との過去の経験を挟み、物語は進行していく。~映画の時間~
2006年日本映画。しばらく前に角田光代さんの原作を読んでおり、この作品が映像化されていると知り、視聴。といってももう13年前の作品。俳優さんたち若いです(笑)たいていの場合、原作がよくても映画になってがっかりというパターンです。しかし、この作品については演技派俳優らの豪華なキャスティングゆえか原作に著されていた人物たちの心の襞が映像では更にうまく表現され、観ている側に伝わってくるものがありました。傍からみたら何不自由ない幸せな人生を送っているようにみえる人が、人にいえない悩みを隠しながら生きているということがあります。日常のちょっとした言動にその片鱗がみえる時があります。人物が垣間見せる寂し気な表情、言葉、そんな場面にいろいろ共感すること多い作品でした。
監督:リテーシュ・バトラ
キャスト:ジム・ブロードベント、シャーロット・ランプリング、
60歳を過ぎ、ひとり静かに引退生活を送るトニーのもとに、ある日、見知らぬ弁護士から手紙が届く。それによれば、40年前に別れた当時の恋人ベロニカの母親だという女性が、トニーに日記を遺しているという。思いもよらない遺品から、トニーは長い間忘れていた青春時代の記憶が呼び覚まされていき、若くして自殺した親友や初恋にまつわる真実をひも解いていく。~映画.com~
2017年イギリス映画。いい作品でした!ワンシーンごとに後引く余韻、イギリスの映画らしいしっとりとした落ち着いた映像、心に残るセリフの数々。人物の発する言葉がとても深く、さらっと聞き流すことができず、ついメモって後で読み返しました。この感覚、昔みた同じイギリス映画の「つぐない」に通じるものがありました。調べてみたらこの原作はやはり「つぐない」と同じくイギリス・ブッカー賞作品なのだそう。
心に残ったセリフの一部:
「歴史とは勝者の嘘。裏を返せば敗者の自己欺瞞。歴史が生まれるのは不完全な記憶と文章が出会う時」
「人は人生を語る時、過去を装飾し、都合よく編集する。長生きすれば異を唱える証人もいる。それは事実というより物語。自分を納得させるために置き換えた物語」