滋賀県守山市の佐川美術館で9月23日まで開催されている名刀展を鑑賞してきました。平安時代から江戸時代にかけての国宝・重要文化財級の名刀が集められていました。3年ほど前に三重県でも名刀展を観に行ったことがありました。その時も感銘を受けたのはもともとは人間を殺傷する目的で作られた刀がこれほどまで芸術の域に高められていることでした。

 

下の写真はネットからお借りしました。

こんな感じの刀がいっぱい展示されています。

 

織田信長から長篠の戦いで武功を立てた長篠城主・奥平信昌に下賜された太刀、豊臣秀吉の遺物として藤堂高虎が拝領し、その後徳川将軍家に伝来した刀など歴史に残る本物の名刀ばかりでした。徳川家にとって不吉といわれた妖刀村正もありました。が、しかし、正直なところ、私にはどれも殆ど同じに見えてしまい、その違いがよくわからず。解説を読んで「ほぉー・・」と思った程度でした・・・💦

 

 

一番印象的だったのは徳川四天王の一人、本多忠勝愛用の蜻蛉切でした。戦場でこの槍を立てていたら、飛んできたトンボがこの槍に当たって、二つに切れてしまったという話があってこの名になったとか。これ、本当に実在したんだ。で、それが今も残っているんだ、と。実物は思っていたより小さく見えました。本多忠勝は三重県の桑名のお殿様だった時期があります。上司の家康にも堂々と反対意見を言えたりするとっても気骨のあるかっこいい武将で日本史の中でも好きな人物です。

 

最近は「刀剣男子」というゲームのキャラクターがあるそうで、若い人に人気あるそうです。

 

 

私は10代~20代の頃にたくさん読んだ司馬さんの歴史小説に影響されましたが、今の若い世代はゲームや漫画という形で戦国時代に触れているのですね。名刀という歴史の遺産が一部のマニアやお年寄りだけの鑑賞対象となってしまうのはやはりもったいなく、その時代にあったかたちで若い世代をインスパイアするものがあるのはいいことだなと思いました。平日でしたが若い人も結構みかけたのはこういうわけだったのですね。ニコニコラブラブ

 

刀剣企画展はほどほどにして、そのあとは佐川美術館の各所をみて回りました。ココ、直線でできたシンプルな建物と水庭の組み合わせが素敵で、晴れた日は水面に反射した陽光が建物にあたってとてもきれいなんです。映える写真がいっぱい撮れそうな場所。それについては次の更新で。