右利き、左利き、両利き。手のきき手がどちらにあるかを示す言葉ですが、先日、これに加えて、用途によって使う手が変わる手のことを「交差利き」または「分け利き」と呼ぶことを知りました。英語では「クロスドミナンス」と呼ぶそうです。なぜこの言葉に注目したのかというと私自身がこのクロスドミナンスに相当することを遅ればせながら知ったからです。キョロキョロあせる 

 

私は左手で文字を書くので人からは左利きと認識されることが多いのですが、お箸は右手で持ちます。歯ブラシや消しゴムを持つのは左手ですが、包丁やラケットは右手で持ちます。もっとややこしいのは字は右手と言っておきながら毛筆は右手でしか書けず、高校時代にやっていた油絵の絵筆も考えてみれば右手でもっていました。でも細かい部分を描く時は左手の方が楽です。こういうのを「両利き」と思われそうですが、明らかに私は右手で字を書いたり、左手でお箸をもつのは困難に感じるので、そうでもないのです。なので左利きかといえばそうではないし、両利きでもない。これって何だろ・・と、秘かにもやもやしていたのですが、クロスドミナンスという言葉を知って長年の疑問が解決したような気持ちになりました。ラブ

 

利き手の話からちょっと思い出したこと。20代の頃、オーストラリアで暮らす機会がありました。現地では左手で文字を書く人の比率が日本より格段に高くて、頻繁に左利きの人と遭遇します。左手で字を書く人と会うと心の中で嬉しく思っていた記憶があります(笑)。現地には「左利き用の店」というのもあって左利き用のハサミ、缶切り、調理道具などが売っていて、左利きの人は結構苦労しているんだなあ・・と思ったことがありました。

 

この辺、私は右で対応していたので長らく気が付かなかったのですが、世の中のモノは当然のことながら、大多数の人、つまり右利きの人にとって快適なように設計されていることに気づきました。例えば駅の改札、自販機なども。台所道具でも急須なんか右手で持つ用が殆どなので左手で持つ人は苦労しそう。左利きの人たちは不便だなと思いつつも諦めの気持ちで右利き社会に合わせてきたのかしら。あるいはそんなこと考えることもなかったのかと。

 

ウインクラブラブ