97~98本目。
監督:森淳一
キャスト:永作博美、西島秀俊、板尾創路、劇団ひとり、田中圭
陽子(永作博美)が出社すると、部長(國村隼)が自殺し、おまけに課長の今西(西島秀俊)までが行方不明で会社はパニックに陥っていた。部長の葬儀を済ませた後、彼女は副社長に呼ばれ、今西に会社の金を横領して逃亡した疑いがあると告白される。陽子は上司である彼の行方を捜すよう言い渡されるが、その足取りはなかなかつかめず……。~シネマトゥデイ~
2010年日本映画。期待せずに観たのが却って良かったのかもしれないですが、なかなか興味深い作品でした。行方不明になった今西(西島秀俊)のプライベートがわかるたびに心がざわざわしてくる感じで。「今西さんがかかわった人は皆、微妙に不幸になっている」という陽子(永作博美)の言葉が後々のキーワードになっていくんです。世の中には明らかに相手への悪意を表に出して他人を貶める(傷つける)人もいますが、「一見、善意的で親切な顔をして、相手をじわじわと傷つける人」もいると思います。蛇のような人というか・・・心にそういう蛇を飼っている人は多いのではないかと感じました。人間の心の屈折した部分を垣間見たような作品でした。また、作品中で永作さんは30代後半~40歳くらいの独身OL役です。彼女に対する年上男性たちの言葉の投げ方が、まあなんというか、これも微妙にハラスメント的で気に障りました(苦笑)。昭和世代が年々引退していったためか、この頃はこういうの殆どありません。たった10年前でもこんなに世の中が変わったのかと。
原題:GOODFELLAS
監督:マーティン・スコセッシ
キャスト:レイ・リオッタ、ロバート・デニーロ、ジョー・ペシ
ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)は幼い頃より、“グッドフェローズ”と呼ばれるマフィアの世界に憧れ、12歳の時からブルックリンの街を牛耳るポール・“ポーリー”・シセロ(ポール・ソルビノ)のもとで使い走りを始める。やがてヘンリーは本物のマフィアとして、強奪専門のジミー・コンウェイ(ロバート・デ・ニーロ)や、チンピラのトミー・デビート(ジョー・ペシ)といった仲間たちと共に荒仕事に手を染める日々を送るようになる。~映画.com~
1990年アメリカ映画。スコセッシ監督xデニーロ出演となったらやっぱり観ておかなくてはと鑑賞。暴力や流血シーンの多いギャング映画は本来苦手なのだけれど、このコンビの作品だけはなぜか観てしまいます。この作品も2時間半近くある長尺もの。それでもやっぱり途中でだれない緊迫感ある造りはさすがです。ストーリー的にはマフィアの家族愛的なものは表面だけで、かなりえぐい展開。結構あと味が悪いです。「ゴッドファーザー」みたいに何度も繰り返しみたいとは思わないな・・