先日、長浜市木之本に出かけました。
予約した料亭に予定時間より早く到着してしまったため、
近くにあるお寺にお詣りに行くことにしました。
木之本は湖北のはずれの古い街。
しっとりとした古い町並みに溶け込むようにあるお寺さん。
一歩踏み込むととても立派な境内が広がっていました。
創建は白鳳時代(7世紀後半~8世紀前半)にまで遡るのだそうです。
空海、木曽義仲、足利尊氏、足利義昭ら歴史上の錚々たる人物が
参拝した記録があるほか、賤ヶ岳合戦の折には秀吉がここに陣を敷いたとか。
立派な境内をみていると威厳があってそんな歴史もなんだか納得できます。
現在に至っても隅々まできれいに手入れされ、
常に人の手が入っているような感じで、
代々この町の人々に大切にされてきたお寺なのだろうなとも感じました。
ところで、ココ、蛙の置物がいっぱいあります。
上の写真にあるように手水舎も蛙さんがうじゃうじゃ。
お寺の庭園に住んでいる蛙をモチーフにしているそうですが
こんなに大量の蛙がいるのを見るのは三重二見が浦の夫婦岩以来です。
ウインクしている蛙さんたち。愛嬌あってとてもかわいい。
このお寺さん、眼病平癒に効果あるといわれています。
片目をつむっているのはウインクしているのではなく
目の病を代わりに受けてくれているからなのですね
この蛙さんのお腹に名前と数えの年齢を書いて奉納すると
身代わりになって参拝者の目だけでなく健康を守ってくれるのだそうです。
お地蔵様はお寺の秘仏の映しで、高さは6mもあります。
あとで知ったのですがココ、日本三大地蔵のひとつだとか。
お地蔵様の足元にもひしめくように蛙たち。
確かにお地蔵様の近くに置いたほうが効果ありそう・・
この周囲は近くの長浜などに比べても観光客はすごく少なそう。
ゆるやかな時間を楽しむにはここの散策いいかもしれません。
また時間があれば訪れてみたいところです。