元SMAPの中居くんが親と子を一緒に料理した
親子丼やイクラ丼は残酷だから食べないという
ネットニュースを最近読みました。
これ、私も同じなので、ものすごく共感しました。
私も昔から親子丼に抵抗を感じていました。
子供の頃、親戚につれられて地元の食堂に行きました。
きっかけは壁に貼ってあったメニューのひとつ、
「他人丼」という文字でした。
「他人丼ってナニなん?」と一緒にいた大人に尋ねたところ
親子丼は鶏とその子供(卵)だけれど
他人丼は鶏肉の代わりに牛肉が入っているので
親子じゃなくて他人、という説明。
えっ。お母さんと子供が一緒に料理されているから親子丼だったん?
・・・という発見は子供心にかなりの衝撃でした。
以来、食卓に親子丼が出るとどうも複雑な気持ちになる。
でも私のこの繊細な(←自分でいうのもなんだけど)心情を
わかってくれる大人は周囲にははおらず、
またしても「この子は神経質すぎる」と呆れられるばかり。
神経質な子供はそのまま大人になり、社会人になり、
ある時、イスラエル企業の人たちと仕事をすることがありました。
彼らの来日時の食事の手配をした時に印象深かったことがあります。
戒律の厳しいユダヤ教では豚肉のほかにエビ、蟹や貝などの甲殻類、
イカやタコなんかも食べないということを知りました。
それから牛肉と乳製品を一緒に食べてはいけないという
決まりがあることを教えてもらいました。
もしかしたら母親の牛が仔牛に与えるために作り出したかもしれない
牛乳でその母の肉を料理すること、同時に胃の中にいれることが
タブーなんだそうです。それを知った時は
世界には私の中の親子丼と同じロジックが
通用する人たちがいるのかとちょっと嬉しくなりました。
しかし、この牛と乳、考えてみたら結構応用が多いんです。
例えばチーズハンバーグ。(イスラエルにチーズバーガーはないらしい。)
ビーフシチュー(バター使う。)
ミートドリア(ホワイトソースに牛乳&バター使う)
牛肉料理を含むコース料理を食べた後の
ミルクティーとかアイスクリームとかプリンとかチーズケーキとか・・・。
どれも大好きだ。どうしよう・・・。
このユダヤの戒律を知ってしまったがために
ややこしいことが多くなりました。
実は外食する時などたまにひとりでこんな葛藤と戦っています。