東京駅で新幹線に乗るときに読もうと思って買いました。話題書のようでよく新聞広告でも目にします。この帯にも書いてあるように自分が世界について理解していたこと(思い込んでいたこと)が実はすごく古い知識や「思い込み」に基づいたものだったことに気づかされました。目キラキラ データや事実に基づいて世界を正しく解釈することが今の情報社会を生きるためには大事だと感じました。世界は変わり続けていることを自身の中でもアップデートし続けることが大切ということも。読み終えてからの感想としては・・・現在や将来を悲観するというよりは、私たちは結構いい世の中に生きているのねと思えました。7月に読んだ本では一番面白いと思った一冊です。

 

 

ミスユニバースのファイナリストたちとフランス人ディレクターの話。林真理子さん作品の真骨頂?ともいえるドロドロ感はあまりない内容でした。読みながら思ったのは作者ご本人のこと。彼女の言葉選びはぴりっと鋭いものが多いけれど、実際の林真理子さんの雰囲気はカミソリのように切れる人というより、もっと柔らかでほんわかとしたタイプなのではないかなと。あくまでも柔らかなのは外側で内側では鋭く冷静な観察眼が光っている感じ。彼女の周囲の女性たちは心を許して、よそ行きの顔では見せない一面や、本音を彼女の前では語ってしまうのではないかと思いました。

 

 

 

名料亭の女将としての考え方、生き方についての一冊。この人は本当にキャリアウーマンの先駆けのような人だなと思いました。それだけでなくひとりの経営者としても立派な方で。古い時代に生まれ育って仕事をする中では「女性である」ということの障害は現代の比ではなかったと思うのですが、生来の芯の強さと頭の良さで乗り越えてこられたのかと。とてもマネはできないけれどその生き方、考え方に学ぶところが多い一冊でした。常に向上心を忘れない生き方というのはすばらしいと思います。

 

 

以前、別の著作を読んだとき、情報量が非常に多くてなかなか読むのに難儀した記憶がありました。この本はそれに比べると割と読みやすい内容でした。日本人の思考様式や日本の経済に影響を与えた12人とは聖徳太子、光源氏、源頼朝、織田信長、石田三成、徳川家康、石田梅岩、大久保利通、渋沢栄一、マッカーサー、池田勇人、松下幸之助。日本人が違和感なく神道と仏教を普通に受け入れているのには聖徳太子の施政に源があったのかとか、非効率的な日本人の働き方は石田心学の影響?とかそのルーツが面白い。堺屋さんは石田三成びいきなので、やはり徳川家康については辛口な感じがしました。やはりここでも信長があと20年生きていたら日本史は全く違う展開になっていただろうな、とか。日本人の心の成り立ちを学ぶのに興味深い本でした。

 

 

虎屋とエルメスと菊乃井と。

読んでみて長く続く老舗に通じるのは「時代にあわせて変わり続けること」。目先の利益だけで商売をしないこと。本物に携わる人たちの言葉には説得力がありました。(*^-^*)

 

上記「ファクトフルネス」や老舗本でも感じたように時代はものすごいスピードで変化し続けているということ。私たちは従来の価値観がどんどん上書きされていく時代に生きているのだなと思います。

 

 

相変わらず好きな京都の関連本。暇があったら読んでいます。

 

今月の読書は10冊でした。(*^-^*)