7月7日日曜日の夕方。西陣にある湯葉のお店で夕食をとることにしました。
予定より早い時刻に近くまで来たので通りかかった古本屋さんに立ち寄ったところ、お隣に小さな神社があることに気づきました。
源義経にゆかりあるお宮さんのようです。
首途八幡宮。最初、「首途」という文字に不吉?な印象を受けたものの。
「かどで」と読むそうです。義経が奥州平泉に赴く際、ここで道中の安全を祈願して出発したそうで「首途」とは「出発」の意であるとのこと。いまは「旅立ち」や「旅行安全」の神様なのだそう。
この神社は京都の長屋造りの建物同様に間口は狭いのですが奥に長~く参道が続いています。
参道脇に植えてある木は「源平枝垂れ桃」。
検索してみたところ、開花した時期のことが書かれたブログがいくつか見つかりました。紅白の花が入り乱れるように咲いた写真は華やかで美しい光景でした。
源義経。日本人の好きな悲劇の英雄ですね。
京都には住宅街の中やビルの合間にも日本人なら絶対知っているような歴史上の人物に関係あるものが残っていたりします。京都は何度行ったかわからないくらい頻繁に訪れている街なのにそのたびに発見があり興味が尽きません。
手水舎には鳩さん。
鳩は八幡様の使いです。八幡神を祀った神社には鳩や鳩のオブジェを見ることが多いです。鶴ケ岡八幡宮のある鎌倉の名物みやげが「鳩サブレ」なのもこれに由来しているのかもしれませんね。
社務所にあたる建物は茶道教室に使われているようで、ちょうどお詣りしているとき、お座敷では茶道の稽古をされている様子がみえました。
境内です。
鳥居の幅+α程度の狭い間口の奥にはこんな境内がありました。
左側が八幡様。右側が弁財天の神様です。弁財天は仏教の神様ですが日本の神社では仏教の神様も一緒にお祀りしているところが多いですね。明治時代の神仏分離令で神道と仏教を別々に考えるようになりましたが、歴史的に日本人は聖徳太子の時代から神道と仏教それぞれのいいとこどりをしてきました。神仏習合という考え方です。この柔軟な宗教観は世界でも珍しいみたいです。
八幡様は勝利の神様。
こちら弁財天さま。お金の神様です。縁結びもしてくれるよう。
神社の隣の公園の様子です。周りは高層のマンションが多く建ち静かな住宅街といった感じです。
ほんのわずかでしたが歴史の散歩でした。(*^-^*)