しばらく前から京都関連本にはまっています。当初は観光ガイドよりもちょっと突っ込んだ程度の京都案内本から始まったのですが、興味の向くままに文化論や歴史など・・・京都という街の奥深さを楽しんでいます。この本の著者は京都の料亭菊乃井のご主人。「お茶漬け」「一見さんお断り」などもその理由を知るとなるほどと。京都自体が特殊というよりも、この街には凝縮された昔の日本が残っているような印象を受けます。そういう意味での「京都人は変わらない」というタイトルなのかと。また、料理に限らず、ひとつのことを極めた者だけが得る視点、というか、その真理について書かれた箇所があり印象に残りました。著者はそれを「目から鱗が落ちる」瞬間、「ものが分かる」ようになると表現しておられますが、これって人生のひとつの到達点であるように感じます。
こちらの本も同じ著者。面白いので次々読破。
「格差社会の・・」
人生の「どこで」努力をするか、そのエネルギーの投下先がこれまでとは変わってきているようです。一流大学への進学が必ずしも安泰の人生を保証してくれるものではない時代。頑張っても報われない人は努力の方向が間違っているのではということを考えさせられる一冊でした。今のような時代に何が重要かというと「潮目を見る能力」「行動に移せる実行力」といいます。本当にのほほん~とは生きにくい時代・・・。 その分、上記の能力に秀でた人には学歴や家柄も関係ない今の時代は面白くエキサイティングではないかと。日本史の「戦国時代」が再現されているようでもありますね。
堀江さんの本、今年は何冊か読みましたが、読めば読むほどメディアで伝えられていた「拝金主義者」のイメージとは随分違うように感じます。その対極にいるような感じ。個人的にすべてを肯定できる内容ではなかったですが面白いと思いました。
これもグルメ本の延長で読んだ本です。(*^-^*)
今月は9冊。