ランチの後で向かったのは福井市美術館(アートラボふくい)。
7月上旬まで開催中の北大路魯山人展を鑑賞してきました。
 

 

 

緑の多い広い公園の中にあるモダンな美術館。

今回初めて訪れました。

館内は吹き抜けになっており、

ガラス張りの窓から光をたくさん採り込めるようになっていて

とても開放的で明るい雰囲気を感じました。

 

魯山人というと篆刻、書、画、陶芸、料理、美食など

日本の文化のあらゆる方面で活躍した人ですが

今回の展示は数点の書などのほか陶器が中心でした。

100点ほどの展示作品はアメリカから里帰りした

「カワシマ・コレクション」のものだそうです。

 

私の魯山人作品に対するイメージは

自然のありようをその作品に写し取りながらも、

洗練さを失わないという感じ。この場合の洗練さは

おしゃれな人が着物をちょっと着崩しているようなとでもいうか。照れ

 

魯山人の陶器展示は以前にも観たことがありました。

前回の観覧の時は一部の器に

お料理が盛られた形で展示されていて

単に器だけを見るよりも更にその器の魅力が

際立っていたのが印象深かったです。

(下写真はネットからお借りしました。)

 

 

今回の展示ではそうした趣向はありませんでしたが

料理を盛った写真なども一緒に見ることができ

このお皿にはこんなメニューが合いそうだな~と

ひとりで想像しながら鑑賞していました。(*^-^*)

 

ほどほどの時間で鑑賞できて、疲れないちょうどいい具合の展示でした。

納豆を400回かき混ぜてちょっと醤油を垂らして

お茶漬けにして食べると美味しいという話と

ピカソのことを「とび職の親方」と例えていたのが

なんだか印象に残りました。意外だったからでしょうか。キョロキョロ

 

器ではやはり織部の深い緑色がとても美しかったです。

再現されたお茶室「夢境庵」のシンプルな美しさも。

黒柿の床柱に存在感があって。

 

 

この人の人生をみると随分波乱万丈だったようです。

過酷な経験をどうやって昇華させて

あれだけの素晴らしい作品につなげたのか?

そんなことも気になりました。

 

 

館内にあったカフェ。こちらも広々、気持ちよさそう。

食事したばかりだったので今回はスルーしましたが

また機会あったらこちらにも行ってみたいです。(*^-^*)