緑の多い広い公園の中にあるモダンな美術館。
今回初めて訪れました。
館内は吹き抜けになっており、
ガラス張りの窓から光をたくさん採り込めるようになっていて
とても開放的で明るい雰囲気を感じました。
魯山人というと篆刻、書、画、陶芸、料理、美食など
日本の文化のあらゆる方面で活躍した人ですが
今回の展示は数点の書などのほか陶器が中心でした。
100点ほどの展示作品はアメリカから里帰りした
「カワシマ・コレクション」のものだそうです。
私の魯山人作品に対するイメージは
自然のありようをその作品に写し取りながらも、
洗練さを失わないという感じ。この場合の洗練さは
おしゃれな人が着物をちょっと着崩しているようなとでもいうか。
魯山人の陶器展示は以前にも観たことがありました。
前回の観覧の時は一部の器に
お料理が盛られた形で展示されていて
単に器だけを見るよりも更にその器の魅力が
際立っていたのが印象深かったです。
(下写真はネットからお借りしました。)
今回の展示ではそうした趣向はありませんでしたが
料理を盛った写真なども一緒に見ることができ
このお皿にはこんなメニューが合いそうだな~と
ひとりで想像しながら鑑賞していました。(*^-^*)
ほどほどの時間で鑑賞できて、疲れないちょうどいい具合の展示でした。
納豆を400回かき混ぜてちょっと醤油を垂らして
お茶漬けにして食べると美味しいという話と
ピカソのことを「とび職の親方」と例えていたのが
なんだか印象に残りました。意外だったからでしょうか。
器ではやはり織部の深い緑色がとても美しかったです。
再現されたお茶室「夢境庵」のシンプルな美しさも。
黒柿の床柱に存在感があって。
この人の人生をみると随分波乱万丈だったようです。
過酷な経験をどうやって昇華させて
あれだけの素晴らしい作品につなげたのか?
そんなことも気になりました。
館内にあったカフェ。こちらも広々、気持ちよさそう。
食事したばかりだったので今回はスルーしましたが
また機会あったらこちらにも行ってみたいです。(*^-^*)