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旅3日目。お昼ごろまで大雨。
午後2時から赤坂迎賓館の見学にいきました。
外国からのVIP客を接待する場所としてこれまで
テレビなどのメディアでたびたび目にしていたところです。
 
ここ、一般公開されるようになったのは2016年からなのだそうです。
まだ最近のことなのですね。笑い泣き
それまでは夏の10日間、庭だけが公開されるのみだったとか。
 
 
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本館と庭園については予約なしで見学できますが
和風別館だけは事前予約が必要です。
 
私の場合はせっかくなので全部観たいと思い、
1か月ほど前にウエブサイトから予約を入れました。
参観料はそれぞれかかります。
合計で2000円だったと思います。
 
学習院小学校の前の門から入り、
手続き、セキュリティチェックをしました。
和風別館グループは別の待合室を案内されました。
1グループ20名までとなっていましたが
悪天候のためか15名くらいの参加でした。
 
 
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和風別館は海外からの賓客を日本式におもてなしするために
昭和49年に建設されました。
 
建物内の写真撮影は許可されていません。なので
下記写真はは迎賓館赤坂離宮のウエブサイトからお借りしたものです。
 
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日本庭園、お座敷、茶室、お寿司や天ぷらを作って出す
カウンターの食事処などがありました。
(食事を出すときは都内の有名店から料理人の方が出張されるそうです。)
 
やはり海外VIPを招く場所であるからお庭の石、植えてある竹、
建物の柱や床の石などの建材はもちろん、
花器や置物などの調度品のひとつひとつも
日本各地から厳選されたものを使ってあるようでした。
 
案内して下さった男性職員の方、とても穏やかな語り口で
ユーモア交えた案内が楽しくわかりやすく
この方に当たって良かったと思える楽しいツアーでした。
 
ここは唯一写真を撮ってもOKとのことで撮影させてもらった中庭。
 
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早春の頃には赤と白の梅の木が咲き、
そのあとは背後にある桜が咲くそうです。
 
大きなお座敷からこの庭園が見えるようになっており、
夜はライトアップするととても幽玄で美しい眺めなのだそう。
 
お庭の隅にはこのような盆栽も。
ひとつひとつが結構大きいです。
 
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下はウエブサイトからお借りした写真です。
数年前にトランプ大統領が初めて来日した時に
ここで接待されたそうです。
そういえば安倍首相と並んで鯉に餌をやっている場面ありましたね。
 
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この池が上の写真にある手前の池です。
手をたたくと餌をもらえると思った鯉が集まってきます。
今回ガイドして下さった方、前回トランプさんが
ここから餌をやるとき、鯉を集めるためにパンパン・・!と
手をたたく役をしたんですよと話してくれました。
 
和風別邸の見学は1時間ほどで終わりました。
そのあとは各自、本館の見学に行きました。
 
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本館も館内は写真NGです。
このため内部の写真はすべて迎賓館のウエブサイトからお借りしたものです。
 
この日、目にした館内の光景は本当に豪華絢爛。
日本にこんな装飾を施した建物があったのか~と驚きの連続でした。
今回の旅行で一番印象に残った見学地です。
 
これは朝日の間です。
表敬訪問や首脳会談が行われるお部屋だそうです。
 
 
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ノルウェー産の大理石を使った円柱が16本。
天井画は最近修復を終えたばかりと伺いました。
ヨーロッパのネオバロック様式の宮殿建築でありながら
壁の織物は西陣の金華山織、また床の薄紫の絨毯は
桜花の模様が織り出された日本的なものでした。
 
彩鸞(さいらん)の間
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左右に大きな鏡。
大理石の暖炉の両脇に「鸞」と呼ばれる架空の鳥を
デザインした金色の浮彫りがあることからこの名になっているそう。
 
ここは表敬訪問に訪れた来客が最初に案内される控えの間として、
また首脳会談、条約・協定の調印式、
国・公賓のテレビインタビューに使用されるそうです。
 
ベルサイユ宮殿の鏡の間を思い出します。
金箔を施した装飾がためいきが出るほど美しいです。
 
羽衣の間
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きらびやかなシャンデリアが。
前の部屋よりも更にずっしりとした豪華さが感じられます。
天井に謡曲の「羽衣」の景色が描かれていることからこの名がついたそう。
 
かつてこの部屋は舞踏会会場として設計されたのだとか。
見落としましたが、中二階にオーケストラボックスがあるそうです。
現在は雨天の際の歓迎行事に使用されたり、
晩餐会の招待客に食前酒や食後酒を供するところ。
 
花鳥の間。
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これまで見た部屋よりも圧倒的に威厳を感じさせる重厚な部屋でした。
ここは公式晩さん会の席に使われる部屋だそうです。
茶褐色の壁は木曽産のシオジ材。壁の中段には七宝。
天井は格子状の区画にフランス人画家が描いた花卉鳥獣の絵など。
800kgもあるというシャンデリア。
ずっしりした雰囲気、本当にココ日本?って思いそうになりました。
本場ヨーロッパのそれと比べても遜色ないのではないかしら。
 
建物は壁が厚く、とても丈夫だそうです。80cmくらいから
厚いところでは150cmもあるところもあるとか。
耐震性ばっちりのようです。
建物の大部分が壁なんですよ、と館内の案内の方が説明されていました。
建設当時から電気を使うようになっていたり、
暖房設備を備えてあったり、明治日本の意気込みが伝わるようでした。
 
内部の見学を終えて雨上がりの庭園に出てみました。
 
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本館、正門、主庭噴水池など明治維新以降の建造物としては
初めて国宝に指定されたのだそう。
この日の見学はここだけでしたが、
見ごたえ十分あり、素晴らしい内容でした。
いつか京都の迎賓館も見に行ってみたいなと思いました。