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先日の京都歩きは伏見区にある小さな神社とお寺へ~。
この本で知りました。↓

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著者は京都在住の歯科医の先生。
ガイドブックにはない京都の楽しみ方を書かれていて
とても面白いんです。もう10冊くらい読んだかしら。

伏見区にある金札宮。
地元以外では殆ど知られていないという金運の神様だそうです。

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住宅街の中にこじんまりとある神社で後ろには大型マンションが建ち、
境内も月極駐車場になっていたりして、厳粛な神社というイメージからは
ちょっとはずれた感じ。(笑)でも由緒は平安京が置かれる前にまで
遡るという伏見でも最も古い神社のひとつなのだそうです。

境内で一番存在感を示していたのがクロガネモチの木。

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樹齢1200年に達すると言われているとか。
大きく枝を拡げるご神木です。

立派な彫り物!

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よく見ると桃?
風水では桃は鬼門方向にあたる北東に置かれます。

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どこの北東なのか気になったので調べたみたところ、
かつては伏見城の鬼門(北東)方向に移されたという
歴史があったようです。(伏見城、落城してしまいましたが・・)

同じ境内には恵比須様が。

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恵比須様は七福神のひとり。生業を護り福をもたらす神様です。
右手にされているのは本物の釣り竿。左手には鯛。

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境内には神様がたくさんおられます。
このお宮さん、毀誉褒貶はあったにしろ、
1200年以上も続いているということだけでも
やっぱりすごいことだと思います。

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金札宮の斜め前くらいに大黒寺というお寺があったので
境内に入ってみました。

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ここには大黒様が~

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御本尊の大黒天は秘仏で60年に一回しか公開されないため
その代わりにこちらの大黒様が参拝者のためにおられるそうです。
なでなでしてご利益をさずかって下さいとのこと。
金運、出世、子孫繁栄の神様です。

金運清水という名のお水も。
伏見はなだたる酒造が立ち並ぶ街でもあり、
きれいな水が湧いているのでしょう。
でもこの日は水は出てませんでした。

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薩摩藩主の守り本尊大黒天にちなみ薩摩藩の祈祷所となり
薩摩藩とは縁の深いお寺であったようです。
ここへきて初めて知ったのですがこのお寺の墓地には
幕末の寺田屋騒動で犠牲になったひとたちのお墓があります。

寺田屋騒動についてはWikiの解説リンクをはっておきます。
幕末の日本の情勢は猫の目のようにころころ変わり、
なかなか覚えられなくて・・・(^-^;


またここには宝暦治水事件で切腹した
薩摩藩家老平田靭負のお墓もあります。
私のイメージではこれって
江戸幕府の薩摩藩への「いじめ」みたいな
感じなんですが江戸時代に薩摩藩が幕府の命令で
木曽川の治水工事に従事した歴史があります。

工事が予定通りにいかなくてこの時、
家老が責任をとって切腹したのだそうです。
三重の桑名にこれに因んだお寺があったと思うのですが
お墓がこちらにあったとは知らずにいました。

なにげなく立ち寄ったお寺や神社に幾層にもなる
歴史が残っています。
古い街を歩く楽しみはこんなところにありますね。