65〜66本目。

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原題(英題):JODAEIYE NADER AZ SIMIN 
      (NADER AND SIMIN, A SEPARATION)
監督:アスガー・ファルハディ
キャスト:レイラ・ハタミ、ペイマン・モアディ、シャハブ・ホセイニ、サレー・バヤト

テヘランに暮らす夫婦ナデルとシミン。妻のシミンは娘の将来を考え、海外への移住を計画していた。しかし準備が進む中、夫のナデルは、アルツハイマー病を抱える父を残しては行けないと言い出す。夫婦の意見は平行線を辿り、ついには裁判所に離婚を申請する事態に。しかし離婚は簡単には認められず、シミンは家を出てしばらく別居することに。一方ナデルは父の介護のため、ラジエーという女性を家政婦として雇う。ところがある日、ナデルはラジエーが父をベッドに縛り付けて外出したことに激高し、彼女を家から手荒く追い出してしまう。するとその夜、ナデルのもとに思いもよらぬ知らせが届くのだが…。〜All Cinema~

2011年イラン映画。ベルリン&アカデミー映画祭で受賞し、話題になった作品なので気になっていました。この作品、脚本がめちゃめちゃ優れているのではないかと思います。2時間にも及ぶ会話劇なのに、観ている側の注意を全く逸らさないのです。イランの家庭で起こっていることなのですが、そのテーマが介護、離婚、お金の問題など今の日本に舞台を移してもそのまま通用するようなことが多くて、どこか遠くの物語というよりは、こんなことがもしかしたら自分の身の上にも・・?とか頭の隅で思いながら観てしまい、それもあって心の中でピーンと糸が張ったような気持ちで鑑賞を続けました。それと人間の行為や思考ってやっぱり国籍や宗教を超えて普遍的だなと思う箇所がたくさんあることも興味深かったです。また人って自分のことを語る時、都合の悪いことはいわなかったり、美化したりする傾向もあると思うのですが、そんな心の動きまで繊細に人物の描写の中に取り入れられていて、この監督さんは人間をよくみているなあと思いながら鑑賞しました。


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原題:ŞTREETS OF FIRE
監督:ウォルター・ヒル
キャスト:マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウイレム・デフォー、

数年ぶりに故郷に帰ってきた男が、無法者グループにさらわれたかつての恋人を助けるまでを、スピーディに描いたアクション。“ロックンロールの寓話”というテロップが示すように、音楽が非常に効果的に使用され、まるでミュージック・ビデオを観ているかのような印象を残す。〜All Cinema~

1984年アメリカ映画。昔、こんな映画あったような、と思って鑑賞。いろんな意味で80年代。この頃までの映画ってやっぱり暴力とか結構直截的な描かれ方が多くて苦手です。字幕の表現に古さを感じました。「女」のことを「スケ」、「ピストル」のことを「ハジキ」と呼んでたり、聞いたことがあるのですが意味不明な形容詞「トッポイ」って表現とか。時代を感じる日本語が多かったです(笑)。いまでいう女子力低めの女性が自分のことを「オレ」というのもなんだか受け付けられず。最近リバイバル上映されたみたいですが字幕は修正したのかしら。この頃のダイアン・レインは魅力的でステージの場面もかっこよかったです・・・がどうも口パクのようでした。マイケル・パレもすごくセクシーでかっこいい。それでいながら、以降、あまり有名作に出てないのは残念なこと。。。