55〜56本目。

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原題:BURLESQUE
監督:スティーブン・アンティン
キャスト:クリスティーナ・アレギラ、シェール、エリック・デイン、カム・ジガンデイ

かつては栄華を誇った大人のためのショー・クラブ“バーレスク”も、いまや客足が衰え経営難に陥っていた。伝説のスターにして現オーナーのテスは、舞台監督のショーンとともに再建に尽力するが、すべては新たなスターの誕生にかかっていた。そんな時、アイオワの田舎町からスターを夢見て単身ロサンジェルスへとやって来た少女、アリ。彼女は偶然目にしたバーレスクの華麗なショーに心奪われる。そして、どうにかウェイトレスとして雇ってもらい、ステージに立つチャンスを狙う。やがて、その歌唱力とダンスの才能がテスにも認められ、ついにスターへの階段を上り始めるアリだったが…。〜All Cinema~

2010年アメリカ映画。ストーリー的にはありきたりかもしれませんが、とても良い作品だと思いました。クリスティーナ・アレギラのこと、初めて知りました。声量がめちゃめちゃすごいと思ったら本職シンガーの方なのですね。シェールは名作「月の輝く夜に」以来です。あの映画から30年くらい経っているはずなのに全然年をとってなくて相変わらずの美貌で驚きました。64歳なのだとか。印象に残ったのはアレギラ演じるアリのキャラクター。男性への媚がなく毅然としていてとても素敵でした。媚びた態度がみえてしまうとこの作品は一気に品のない単なる男性のための娯楽作品に成り下がってしまうリスクがありそうです。彼女のキャラゆえかなり際どいダンスもとてもクールにみえてきます。シェールの存在感も。好きな作品のひとつになりそうです。



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原題:ENGLISH VINGLISH
監督:ガウリ・シンデー
キャスト:シュリデヴィ、アディル・フセイン、メーディ・ネブー、プリヤ・アーナンド、アミターブ・バッチャン

料理上手のインド人専業主婦シャシは、2人の子どもと忙しいビジネスマンの夫サティシュに尽くす日々。しかし得意のお菓子作り以外では誰からも承認されないばかりか、家族の中で自分だけ英語が出来ないことをバカされる始末。そんなある日、ニューヨークに暮らす姉から姪の結婚式の手伝いを頼まれ、家族より一足先にニューヨークへと向かう。ところが英語ができないことでたびたびトラブルを招き、心はすっかりブルーに。そんな時、“4週間で英語が話せる”という広告を目にした彼女は、家族や姉たちにも内緒で、その英会話学校に通い始める。やがて、世界中から集まった英語が話せない生徒たちとの交流を重ね、英語が少しずつ身についていく中で彼女の心境にも意外な変化が生まれ始めるが…。〜All Cinema~

2012年インド映画。思っていた以上に素敵な作品でした!インド映画のことは全く知らなくて俳優さんたちも名前を初めて聞く方ばかりでした。主演はインドの国民的女優とのこと。インド映画にありがちと思われる突然歌って踊り出すという内容ではなく、一人の女性として人間として主人公の成長、変化がストーリーの中でみてとれる、観る側にも元気を与えてくれるような内容でした。

家族が健全であるために妻、母親の存在は大切ものなのに、その重要性は普段はあまり認識されない。夫からも子供からも軽んじられてしまう存在の妻であり母。近すぎるがために、つい邪けんな態度をとってしまいがちだったりするけれど、近い人にこそ敬意を、と、大切なことを思い出させてくれる内容でもありました。主人公の女性が通うNYの英語学校で新しい友人を作り、学び、交流の中から自身の価値に気付いていく過程も見ていて気持ちが良い展開。

あと印象的だったのはインドからNYへ向かう飛行機の中、不安と緊張でいっぱいの彼女に席が隣り合った男性が「誰にとっても”初めて”は一度だけ」というシーンがあるんです。「初めて」の時にはいつも不安や恐怖がつきまというけれど、それを突き抜けたところにこれまで知らなかった素晴らしい世界があるかも、というメッセージでもあるように思いました。久しぶりに他の人にもおすすめしたい作品でした爆  笑グッ