
旅4日目。ホテルをチェックアウトします。
スーツケースはこんな感じ。
電車移動の旅行では毎回そうしていますが
大きい荷物ははチェックアウトと同時に
ホテルから宅配便で自宅に送ります。
これでバッグひとつで最後の日も身軽なままで
観光ができます。

ホテルを出てからトコトコ・・・と歩いて5分ほど。
横浜人形の家に到着しました。
世界中141か国からの人形をコレクションする博物館なのだそう。
特別人形好きというわけではないのですが
雨が降っていたので屋根のあるところに行きたくて
まずはここを見学させてもらうことにしました。

時期柄、ひな人形の企画展をやっていました。
赤色を主とした下げ飾りで視界がぱっと華やかに。
ひな祭りは春の到来を感じる行事でもありますね。
ひな人形の見学はあとにして、まずは常設展を見学しました。

各国の文化が感じられるお人形さんたち。
興味ないといいつつも、それぞれのお国柄が感じられて
見てるとなかなか楽しい。
下の寂しそうな表情の人形は童謡「赤い靴」の女の子だそうです。

この女の子はその後どうなったのか
気になり、ネットで検索してみました。
静岡生まれの「きみ」ちゃんという女の子だったそうです。
家が貧しくアメリカ人宣教師夫婦に養女として引き取られ、
宣教師夫妻が帰国する際に同行する予定でした。
しかし結核に冒されてしまい、アメリカに行くことなく
わずか9歳で麻布の孤児院で亡くなったのだそうです。
でも母親は娘が宣教師と共に豊かなアメリカにわたり、
幸せに暮らしていると生涯信じていたのだとか。
あの童謡の歌詞は子供と離れるのは辛いけれど
遠い異国で娘は幸せに生きている・・・と信じたい
母の想いだったのかと思うと
切ない気持ちでいっぱいになります。
ところで、これらは
多分、アメリカかヨーロッパの
赤ちゃん人形。

リアルすぎてちょっと怖い。
御所人形。江戸時代に京都で作られるようになったお人形だとか。

説明書きによると役人が届けた贈り物に対する
御所からのお返しとして贈られたものだそうです。こんな赤ちゃんがハイハイしてきても怖いなあ(>_<)
こちらはルイスキャロルの不思議の国のアリス。

世界のお人形のコーナーを過ぎて
企画展会場へ。

ひな人形の始まり。
ひな人形はもともとは子供の災難を引き受け身代わりに

ひな人形はもともとは子供の災難を引き受け身代わりに
なってくれるもの、という存在でした。
怨霊信仰とか盛んだった平安時代はかなり真剣に
そう考えられていたのではないかしら。

いろんなひな人形。時代によっていろいろ違うようですね。
こんなのは往時の御殿の生活の様子が想像できてとても興味深いです。

私はこういうミニチュア的なものをみるのが大好きです。

手のひらに乗るようなサイズなのに
どれも本物そっくりの意匠になっていて。
ざるかごに乗っているサザエ・・・
こんな細かな芸が本当にすごいと思います。

こちらは雛道具。
江戸時代は鎖国されていたので


江戸時代は鎖国されていたので
人々の意識が外の広い世界ではなく
内に内に向かったため、
工芸の世界ではより細かく、より正確に・・と
こうした精巧な技術が培われたと
聞いたことがあります。

日本の技術の緻密さ、職人さんの正確な仕事は
江戸時代の閉鎖された社会に
そのルーツがあるのかもしれませんね。
小さいものばかりみていたら目が疲れてしまいました!
外へ出て次は山手方面へ歩きます。