
鎌倉観光の日、最後に建長寺に行きました。
鶴岡八幡宮からほど近いところにあり、
前回鎌倉を訪れた時にとても印象深く記憶に残っており、
ぜひ再訪したいと願っていたお寺です。

このお寺は1253年創建、日本最初の禅の大道場。
額の「臣福山」(こふくさん)は
「大きな福をもたらす寺」という意味だそうです。
公家文化の影響が強い京都の寺社は「たおやかな」とでもいうか
建物のシルエットがとても優美なのですが
武家文化の影響を受けている鎌倉のお寺は
線が太くキリッとした印象。
建長寺はこれまで訪れた中で
一番「鎌倉らしい」お寺という印象があります。
建長寺をぜひ再訪したかったのはこの理由のためです。

平日の午後4時頃。参拝客の姿もまばらです。
冷たい空気の中、冬枯れの景色は却って禅寺らしい。

三門です。山門ともいわれますがこれはお寺というのは
昔は山にあったからだそうです。

この三門は国の重要文化財。

藁ぶきの鐘楼です。
この質素さ、単純で力強い輪郭がいいなと思います。
本堂へ続く参道脇に生える柏槇(びゃくしん)。

中国からもってきた種子を建長寺創建の時にまいたとか。

樹齢760年。とても力強さを感じる大木。

仏殿。

生きとし生けるもの全てを救う地蔵菩薩様がいらっしゃいます。
中をのぞいてみたら・・・あっ!




目が合ってしまったか。(笑)
ちょっと視線を外してみました。

真正面からみた時は「なにをふらふらしてんねん!」と
咎められているように?感じましたが
斜め下からみると微笑を湛えた優しいお顔に見えました。
年月を経た往時の塗りに歴史を感じます。
やはりここにお詣りした幾千幾万もの人に
安らぎを与えてこられたのでしょう。


仏殿の後ろにある法堂です。
昔は修行僧たちはここに集まって住持(住職)の説教を聴いたのだそうです。
関東最大の法堂でご本尊は千手観音。

この日は修行僧の方をそんなに見かけませんでしたが
現在も厳しい修行をされているのだそうです。
天井の雲竜図は建長寺創建750年を記念して描かれたもの。


禅寺は境内全体に凛とした空気が漂います。
この日の鎌倉歩きはこれにて終了です。
スマホの万歩計によると
この日は2万歩、14kmも歩きました。
この後は横浜に戻り、中華街へ夕食にいきました。
下は大船で電車を乗り換えた時に・・・
びっくりしたー



