37〜38本目。

監督:是枝裕和
キャスト:前田航基、前田旺志郎、内田伽羅、オダギリジョー、大塚寧々、樹木希林、阿部寛、橋爪功 etc.
小学6年生の航一と小学4年生の龍之介は仲の良い兄弟。しかし両親が離婚してしまい、それぞれの親に引き取られた2人は鹿児島と福岡で離ればなれに暮らしていた。ある日、九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間を目撃すれば願いが叶うという噂を耳にした航一。再び家族4人の絆を取り戻したいと願う彼は、龍之介と連絡を取り、一緒にすれ違う現場に行こうと約束する。こうして兄弟は、それぞれの友だちや周囲の大人たちを巻き込みながら、奇跡を起こすための無謀な計画を進めていくのだが…。〜All Cinema~
2011年日本映画。多分どこにでもいそうな小学生たちの日常を切り取った物語で大きな山も谷もない展開なのですが、最後には「いい映画をみたなあ」と温かい想いが心に湧きあがってきました。両親の離婚で離ればなれになった小学生の兄弟。いつのまにかちゃんと成長しているという。

監督:西川美和
キャスト:松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、安藤玉恵、木村多江、笑福亭鶴瓶
東京の片隅で小料理屋を営む貫也とその妻、里子。2人が懸命に働いてようやく手に入れたその店は、調理場からの失火が原因で全焼、2人は一夜にして全てを失ってしまう。一からやり直そうと前向きな里子に対し、すっかり投げやりになってしまった貫也。そんなある日、店の常連客だった玲子と再会した貫也は、思いがけず一夜を共にしてしまう。しかも玲子に同情され、大金まで手渡される貫也。里子はそんな夫の浮気に怒りながらも、彼を使って結婚詐欺をすることを思いつく。こうして2人は、孤独な女を見つけ出しては、里子が計画を練り、貫也が実行する二人三脚による巧みな結婚詐欺を繰り返し、店を再開するための資金集めに邁進するのだったが…。〜All Cinema~
2012年日本映画。「永い言い訳」と同じ監督の作品。この監督の作品の特徴なのか、人の感情の生々しさとか弱さ、えぐい部分など、普段は人に見せないような側面を強烈に描写しているように思います。寂しさに付け込まれて相手に大金を貸してしまう女性たち。相手を失うのが怖い、相手を喜ばせてあげたいという彼女たちの心の裡が伝わってきて胸が締め付けられる気分に。松たか子さん、清純派だと思っていたのですがこんな役柄もされるのかと意外でした。計算高くて冷酷で・・・怖い女性。いざとなると男性より女性のほうが肝が据わるものだということをこの映画でも感じました。

