31〜32本目。

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監督:黒澤明
キャスト:三船敏郎、京マチ子、志村喬、加東大介

都にほど近い山中で、貴族の女性と供回りの侍が山賊に襲われた。そして侍は死亡、事件は検非違使によって吟味される事になった。だが山賊と貴族の女性の言い分は真っ向から対立する。検非違使は霊媒師の口寄せによって侍の霊を呼び出し証言を得るが、その言葉もまた、二人の言い分とは異なっていた……。ヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞した、黒澤明の出世作。〜All Cinema~

1950年日本映画。20歳くらいの頃に原作である芥川龍之介の「藪の中」を読みました。当時の私の物事の考え方、見方に多大な影響を与えてくれた大変印象深い作品です。ある事象は見方によってころっと表情が変わること。真理は決して一つとは限らない。決して一方向からの見方だけで断定してはいけないのだと学びました。映画もその頃に観ましたので今回は久々に二度目の鑑賞です。映画化作品は小説の内容を更に深めた感じで、人間のエゴに焦点を当てています。人は自分の都合のいいようにものを語るということ。きれいなことを語り、都合の悪いことはいわない。荒廃した京の都、そこに巣食う人間、BGMに流れるラヴェルのボレロ。光と影の使い方が巧妙で白黒映画の時代にあってはとても斬新な手法だったのかもしれません。三船敏郎さんの存在感すごい。初回には気づかなかったど、今回理解したのは、登場人物の夫婦は仮面夫婦だったということ(笑)。

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監督:黒澤明
キャスト:寺尾聡、倍賞美津子、原田美枝子、井川比佐志、笠智衆、マーティン・スコセッシ

黒澤明が、自分の見た夢をもとに撮りあげたオムニバス。「日照り雨」、「桃畑」、「雪あらし」、「トンネル」、「鴉」、「赤富士」、「鬼哭」、「水車のある村」の8話を収録。ILMによる特撮の他、ハイビジョン・システムでの合成を導入。幻想的な雰囲気の映像と豪華なキャストで話題となった。〜All Cinema~

1990年日本映画。スピルバーグが製作総指揮をとった映画。「こんな夢を見た」で始まる短編8話のオムニバス。「夢」らしくちょっと気味の悪い展開のものもいくつかありました。原発が爆発して・・・というストーリーはかなり怖かったです。ゴッホの絵の世界に入り込む話ではゴッホ役がマーティン・スコセッシだったと後で知り驚きました。全体的にちょっと眠たくなりました。笑い泣き