21〜22本目。

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原題:LOVE the COOPERS
監督:ジェシー・ネルソン
キャスト:ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、エド・ヘルムズ、マリサ・トメイ・・・

クリスマス・イブ。クーパー家では、この日に一族が一堂に会し晩餐会を開くのが毎年の恒例行事。今年も各地から続々と集まってきた家族を温かく迎える夫婦のシャーロットとサム。しかし40年連れ添った2人は離婚を決意し、シャーロットはこれが最後の晩餐会と覚悟を決めていた。そのシャーロットの父バッキーは、若いウェイトレスに夢中で、彼女の働くダイナーに5年も通い詰めていた。一方、シャーロットとはケンカばかりの妹エマ。姉へのプレゼントを探していて出来心から万引きで捕まってしまう。そんな中、独身の娘エレノアは、空港で出会った軍人の青年ジョーに一日だけ恋人のフリをしてもらうことを思いつくが…。〜All Cinema~


2015年アメリカ映画。恋人と過ごすイベントである日本と違って、キリスト教圏である欧米では普段離れている家族が集まり、互いの絆を確認する一年で最大の日がクリスマスなのだと思います。私の印象では欧米のクリスマスは日本のお盆とお正月とGWが一度に来たようなものすごい特別感があります。この時に一緒に過ごす身内がいないのは罪なのでは?と思うほど人々の気持ちのいれようが違うんです。そうした習慣がある人たちからするとこの映画の人物たちの気合いのいれようがよくわかるのではないかと思いました。日本人の私にもそれなりに楽しい映画でした。笑い泣き


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原題:CRASH
監督:ポール・ハギス
キャスト:サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン、

クリスマスを間近に控えたロサンジェルス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。〜All Cinema~

2004年アメリカ映画。2005年アカデミー作品賞受賞作です。クラッシュ(衝突)というタイトルの底にあるのは「怒り」とか「恐怖」という感情であるように感じました。それらがいろんな角度からぶつかりあう。アカデミー賞の脚本賞もとっている作品だけにストーリーの緊張感ははんぱなく、それぞれの人間模様の緊迫感がすごく伝わってきました。そしてこういう時に普段隠れている差別感情が表面に出てくるということも。自分は差別をしない人間だと思っていても実は奥底に潜んでいたというような怖い事実を突きつけられるような場面。「黒人だから○○」、「あの人は○○だから△△・・」というような相手に対するプロトタイプ的な思い込みもこうした傾向に与していると感じました。周りに敵対的な態度をとる人間も別の場面では家族を愛する優しい人物だったりします。こうした優しい感情を遮断しているのが「恐怖」であったり、「偏見」なのではと思いました。観るべき作品だと思いますハートハートハート