123、124本目。

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原題:SNOWDEN
監督:オリバー・ストーン
キャスト:ジョセフ・ゴートン・レヴィット、シェイリーン・ウッドリー

9.11同時多発テロに衝撃を受けた青年エドワード・スノーデンは、国家の役に立ちたいと2004年に軍への入隊を志願する。しかし過酷な訓練で足を負傷し、除隊を余儀なくされる。その後CIAの採用試験に合格した彼は、コンピュータの知識を高く買われ、指導教官コービン・オブライアンからも一目置かれる存在に。一方プライベートでは、SNSで知り合ったリンゼイ・ミルズと愛を育んでいく。そんな中、ジュネーヴにあるアメリカの国連代表部に派遣された彼は、やがてNSAの極秘検索システムの存在と、それを使った情報収集の驚愕の実態を目の当たりにしていくのだったが…。〜All Cinema~

2017年アメリカ映画。社会派映画の第一人者オリバー・ストーン監督の作品。観て良かった!と思った映画でした。タイトル通りスノーデン事件を映像化したものです。複雑な背景と、スノーデン自身が告発に至った経緯がとてもわかりやすく描写されています。全てを捨ててでも告発を選んだスノーデンの勇気、あくまでも権力に立ち向かおうとするストーン監督の姿勢に感銘を受けました。

またこの作品は現代の戦争映画であるとも思いました。米国がイラク戦争に関わっていた当時、スノーデンの上司は「本当の敵はイラクではなく、中国、ロシア、イランだ」といっている場面があります。なのでリソースをあまりイラクに投下したくないとかなんとか。モニターの向うでイラクの人たちが簡単に殺されてしまう場面が映し出されます。まるでゲームで敵が倒されていくみたいに。でもスノーデン側の人たちはそれを日常のひとこま、仕事のひとつと扱っていて良心の痛みを感じてない。これって本当にありなの?という想いが観ている側にも湧き上がってくるんです。WWIIの時、ナチがやっていたことについて彼が言及する場面があり、自分たちがいまやっていることは日本でいういわゆるB級、C級戦犯と同じではないか?と。正義のためなら何をしても良いのかという。そんな葛藤がすごく伝わってきました。

そしてこれは遠い中東の話ではなく、日本にいる私たちの生活までもが知らないところで全て監視されているという現実も。小説「1984」の世界がリアルになったようですごく怖い。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49507


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監督:新海誠

千年ぶりとなる彗星の接近を1ヵ月後に控えた日本。山深い田舎町で鬱屈した毎日を過ごし、都会の生活に憧れを抱く女子高生の三葉。ある日、夢の中で自分が東京の男子高校生になっていることに気づき、念願の都会生活を満喫する。一方、東京の男子高校生・瀧は、山奥の田舎町で女子高生になっている夢を見る。そんな奇妙な夢を繰り返し見るようになった2人は、やがて自分たちが入れ替わっていることに気がつく。戸惑いつつも、メモを残してやりとりしながら、少しずつ事実を受け止めていく瀧と三葉。ところが、互いに打ち解けてきた矢先、2人の入れ替わりは突然起こらなくなってしまう。そこで瀧は、夢の記憶を頼りに三葉に会いに行こうと決心するのだったが…。〜All Cinema~

2016年日本映画。クリスマスイブに鑑賞。当初、殺人事件をテーマにしたサスペンス映画を観かけていたのですが・・・ふと「イブの夜に殺人事件の映画を観ている自分って・・?」アセアセと思い直し、こちらを観ました。この年、大ヒットした映画でした。ロングラン上映だったと思うのですがやはり観てないのです。何より映像の美しさに感動しました。アニメーション映画では数年前に「風立ちぬ」を劇場で観てその光の美しさに感銘を受けたけれどもこの作品の映像美はそれ以上でした。アニメーションだからこそ実現したものなのかも。時空を超えた二人の関係というストーリーはキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの「イルマーレ」にそっくりで新鮮度はいまいちでしたが。(これも韓国映画のリメイクだそうですが。)