121、122本目。

監督:李相日
キャスト:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡、池脇千鶴
八王子で残忍な夫婦殺人事件が起こるが、犯人の行方は杳として知れず、整形して日本のどこかで一般の市民に紛れて逃亡生活を送っていると見られていた。事件から1年後、千葉・東京・沖縄に素性の知れない3人の青年が現われる。歌舞伎町の風俗店で働いているところを発見され、千葉の漁港で働く父・洋平に連れ戻された愛子。漁港にふらりと現われ働き始めた青年・田代と恋に落ちるが…。東京の大手通信会社に勤めるゲイの優馬は、クラブで出会った直人を気に入り家に連れ帰るが…。母に連れられ、東京から沖縄の離島に引っ越してきた高校生の泉は、無人島に1人で住みついている謎めいたバックパッカー田中に心惹かれていくが…。そんな中、TVでは1年前の事件に関して逃亡中の犯人の情報を求める公開捜査番組が放送されていたのだが…。〜All Cinema~
2016年日本映画。最後まで惹きつけられて観てしまう作品でした。最後の最後まで誰が犯人なのかわからないというドキドキ感がありました。その犯人というのが沖縄の離島で逃亡生活をしていたり、建築作業員として働いていたり、整形手術をして人相を変えていた・・・という英国人教師殺人事件の犯人のエピソードをそのまま使ってあって・・・あの事件をモデルにしたのかと知りました。モノのように使い捨てされる格差社会の下層とか沖縄基地問題とか今の時代の問題をストーリーに絡めてありますが犯人の「怒り」があんな凄惨な事件を起こすに至るまでの心理描写がもっとあったらよかったのにと思いました。

原題:SEA OF TREES
監督:ガス・ヴァン・サント
キャスト:マシュー・マコノヒー、ナオミ・ワッツ、渡辺謙
富士山の麓に広がる青木ヶ原樹海。ここに死に場所を求めてアメリカからやって来たアーサー・ブレナン。森の奥深くに分け入り、睡眠薬で自殺を図ろうとしていた彼の前に、傷つき憔悴した日本人男性が現われる。助けを求める彼を放っておけず、一緒に出口を探すアーサー。しかし一向に出口を見つけられず、森の中を彷徨い歩く2人に次々と試練が襲いかかる。互いに助け合う中で、次第に心を開いていく2人。やがてナカムラ・タクミと名乗るこの男性に、自分がここへやって来た理由を語り始めるアーサーだったが…。〜All Cinema~
2016年アメリカ映画。青木ヶ原樹海を舞台にしたハリウッド映画とのことで観て観ました。カンヌでブーイングの嵐だったそうです
樹海で思わず出会う渡辺謙っていったい何ものなのだろうと思いながらみていたら・・・驚きの結末でした。結末をここで書いてしまうと映画の面白みの9割がなくなるのでこれ以上は書けないデス。セリフのひとつひとつとか布石がちりばめられているので聞き逃さず、見逃さず、鑑賞したいところです。青木ヶ原樹海ってパノラマでみるとなんとも美しく、本当に樹木の海のようでした。
