119、120本目。

監督:滝田洋二郎
キャスト:野村萬斎、伊藤英明、今井絵理子、萩原聖人、榎本明、小泉今日子、真田広之、岸部一徳
この世とあの世が曖昧に交差し、魔物たちが人と渾然と存在した平安時代。そんな暗黒の世を鎮め、ふたつの世界の調和を保つ能力をもつ“陰陽師”と呼ばれる男たちがいた。ある日、内裏では陰陽頭、道尊(真田)がある儀式を行い<都の守り人>の出現を予言する。そして、その守り人は帝の子を宿した藤原師輔の娘、任子のお腹の子を指しているかに思われた。だが、娘が既に帝の子をもうけていた右大臣・ 藤原元方はこの事態に自らの将来を案じ、何やら不穏な動きを始める。やがて都のあちこちで魔物たちが蠢き始めたことを感じる晴明。そしてある夜、生まれたばかりの帝の子、敦平親王の身に異変が起きる。都の危機を感じた右近衛府中将、源博雅(伊藤)は当代切っての陰陽師、安倍晴明(野村)に助けを求めるのだった。〜All Cinema~
2001年日本映画。少し前、安倍晴明の子孫土御門家が住んでいた京都と福井の境目にある名田庄という土地を訪れ、そこで陰陽道の話を聴いてこの方面の話に興味を深めました。映画が公開された時に全国から人が訪れたと伺いましたが、私自身はその映画をまだ観てなかった。野村萬斎さん主演でこれも結構話題になったと思います。
感想は・・・豪華キャスト陣によるB級映画?という感じ
ところどころあまりにも演出がひど過ぎて笑ってはいけない場面でも笑ってしまう。重厚な映画か幽玄な雰囲気を期待していたら裏切られました。 しかし野村萬斎氏のひょうひょうとした晴明がすごくいい感じでした。原作者は野村萬斎さんをイメージして書いたとのことで、彼が演じてこその作品だったようです。それに萬斎さんはすっ・・と立っている姿だけでも全然醸し出す雰囲気が違うのですね。

エンドロールに萬斎さんの舞が映し出されます。羽生結弦さんの演技「SEIMEI」はこの姿からインスピレーションを得たものだそうです。あの4回転ジャンプの華麗なスケートの原型をみたようでこれだけでも収穫でした。


原題:LITTLE MISS SUNSHINE
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
キャスト:グレッグ・キニア、トニ・コレット、アビゲイル・ブレスリン
アリゾナ州に住むフーヴァー一家は、家族それぞれに問題を抱え、崩壊寸前。パパのリチャードは独自の成功論を振りかざして“負け組”を否定し、長男ドウェーンはそんなパパに反抗して沈黙を続ける。9歳の妹オリーヴはとうてい無謀なミスコン優勝を夢見て、ヘロイン常習のグランパは勝手言いたい放題。さらにはそこへゲイで自殺未遂の伯父フランクまで加わる始末。ママ、シェリルの孤軍奮闘も虚しく家族はバラバラ。そんな時、オリーヴに念願の美少女コンテスト出場のチャンスが訪れる。そこで一家は旅費節約のため、オンボロのミニバスに家族全員で乗り込み、はるばる開催地のカリフォルニア目指して出発するのだった。だがその道中、彼らは各々の問題と直面してその現実と向き合う羽目になるなど、散々なドライブに。そして、一家に衝撃的な出来事が起きてしまう…。〜All Cinema~
2006年アメリカ映画。まあまあ面白い映画でした。印象に残ったのはLITTLE MISS SUNSHINEなるカリフォルニアの美少女コンテスト。いったいあれは何なのか。これにアビゲイルちゃんが出場するために家族で黄色いバンにのって繰り出すという設定なのですが・・・出場しているのは首から下は8~9歳の身体、顔だけバービードール並の厚化粧というなんとも子供らしくない小学生たち。異様。
ぼてっとした体型のアビゲイルちゃんのほうがよほど素朴で子供らしくて良かった。バラバラの家族がこのイベントを通して結束していく姿がよかったです。
