95、96本目。

原題:The Constant Gardener
監督:フェルナンド・メイレレス
キャスト:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ
ケニアのナイロビ。ガーデニングが趣味の英国外務省一等書記官ジャスティン。事なかれ主義の彼は、アフリカで精力的に救援活動を続ける妻テッサの行動には深く立ち入らず、見ない振りを通していた。ところがそんなある日、テッサは救援活動中に何者かに殺されてしまう。警察はよくある殺人事件の一つとして処理しようとしていた。しかし、事件に不審なものを感じたジャスティンは、意を決して自ら調査に乗り出す。やがて、事件には国際的陰謀が絡んでいたことを知るジャスティンだが、そんな彼にも身の危険が迫っていた…。〜All Cinema~
2005年イギリス映画。随分前に映画評論家のおすぎさんのトークショーを聴きに行った時、この作品をぜひ!と強く薦めておられたのが記憶に残っていて・・ようやく鑑賞。日本公開は2006年・・・ということはあのお話を聴いたのもそんなに昔だったのかしら・・?と年月の経過の速さにちょっと驚きました。


これもル・カレの小説が原作。原作は事実を元にしたものだそうですが、欧米の製薬企業がアフリカの貧しい人たちを利用して人体実験しているという告発もの。タイトルからは想像が及ばなかったかなり深刻なテーマを扱った内容でした。ストーリーが進むにつれことの真相が明らかになり、ジャスティンはようやく妻テッサの本当の愛を知ることになります。アフリカの雄大な美しい自然とそこに住む人間の醜い現実。それが対照的でした。

原題:Happy
監督:ロコ・ベリッチ
現代社会における「本当の幸せとは何か」を問うドキュメンタリー。5大陸16か国を巡る4年間のロケを敢行し、心理学や脳医学の世界的権威と幸福度を高める鍵を読み解くドキュメンタリー映画。
2012年アメリカ映画。物質的な豊かさ、社会的な成功が必ずしも「幸福」に直結しない現代において幸せとは何か?ということを問うドキュメンタリー。1時間15分の短いものですが、結構密度高い内容だったと思います。
よくいわれていることですが、物質的な豊かさは結局、「もっと、もっと」状態になるだけ。社会的地位や財力などの幸福度への寄与は限定的なものにとどまります。明日食べるものに困る不安がなく、充実した人間関係(他者とつながっている感覚)があれば人間の幸福度は高まる。本質的な幸せは「能力を伸ばすこと」、「仲間の存在」、「コミュニティへの帰属感」などにあると。「便利」で「物質的に恵まれた生活」は決して幸福の必要不可欠条件ではないのですよね。
