77、78本目。

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監督:呉美保
キャスト:大竹しのぶ、宮崎あおい、桐谷健太、國村隼

ひと回り以上も年の離れた男性と突然の結婚宣言した母と、そんな母に戸惑い反発してしまう娘が繰り広げる切なくも心温まる人間模様を綴る。~AllCinema~

2010年日本映画。舞台は大阪。友近とか春やすことか(懐かしい!)、ちょろっと出てきます。それに比べると、主役陣の関西弁がどうもわざとらしくてしっくりこないです。ストーリーは割と凡庸な感じでした。最初方言の部分はひっかかりましたが、大竹しのぶの演技で次第に見入ってしまいました。

印象深かったのは宮崎あおいが受けるセクハラ被害に対する会社の冷たい仕打ち。最近は急にこの辺は厳しくなりましたが、以前の日本は本当に男性優位社会だったんだなと思うばかりです。たった8年前の映画なのに随分隔世の感を覚えてしまったようなところがありました。

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原題:Where To Invade Next
監督:マイケル・ムーア

「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」のマイケル・ムーア監督がアメリカを飛び出し、ヨーロッパで“侵略”の旅を敢行、アメリカに持ち帰るべき様々な良き制度や文化を略奪しようと各国を巡り、現地の人々と対話を重ねていくさまを記録したドキュメンタリー。年間8週間もの有給休暇や小学校の給食がフルコースといった、アメリカ人には信じがたい様々な驚きの“常識”が次々に紹介され、アメリカの市民が置かれている現状を改めて問い直していくとともに、取材を進める中で、さらにアメリカ人を驚愕させる皮肉な真実をも明らかにしていく。~All Cinema~

2016年アメリカ映画。ムーア監督の作品は極端な描写を通してアメリカが抱える問題が浮かび上がらせるという手法ですね。これで3本目ですが、ブラックユーモアが効いていて面白かったです。面白かったとはいいながらも、観ていくうちに日本はヨーロッパではなく完全にアメリカよりの社会になりつつある現実を思い知らされ、ぞっとする部分も。フィンランドの教育に対する教師たちの言葉とかとても印象に残りました。ヨーロッパにある多くの美徳は実はアメリカ発祥だということも新たな発見です。極端な資本主義がアメリカ社会を病んだものにしてしまっているようにも思えました。