56、57本目。

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監督:是枝裕和
キャスト:阿部寛、樹木希林、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー

自称作家の中年男、篠田良多。15年前に新人賞を受賞したものの、その後は鳴かず飛ばず。ギャンブル好きで、今は“小説のための取材”と称して探偵事務所で働く日々。当然のように妻の響子には愛想を尽かされ、一人息子の真悟を連れて家を出て行かれてしまった。その真悟との月に1度の面会が何よりの楽しみでありながら、肝心の養育費はまともに払えず、おまけに響子にも未練タラタラで、彼女に恋人ができたと知り、本気で落ち込んでしまう始末。そんな甲斐性なしの良多にとって頼みの綱といえるのが母の淑子。夫に先立たれ、団地で気楽なひとり暮らしをしている彼女の懐を秘かに当てにしていた。そんなある日、真悟との面会の日を淑子の家で過ごす良多。やがて真悟を迎えに響子もやって来るが、折からの台風で3人とも足止めを食らう。こうして図らずも一つ屋根の下で、一晩を過ごすハメになる“元家族”だったが…。~All Cinema~


2016年日本映画。是枝監督の作品は社会の下のほうで生きる弱者に焦点をあてたものが多いです。ある年齢になると多くのひとが「こんなはずじゃなかった」と思うのかもしれません。映画の中で「なりたい大人になれるわけじゃないんだ。」と阿部寛さんに言わせているように。おばあちゃん役の樹木希林さんが「海よりも深く人を愛したことがないからこうやって生きていける。」という言葉、あとでしみじみ考えてしまいました。


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監督:マイケル・ムーア

1999年4月20日、アメリカ・コロラド州の小さな町リトルトン。2人の少年は朝の6時からボウリングに興じていた。いつもと変わらぬ1日の始まり…のはずが、この後2人の少年は銃を手に彼らの通う学校、コロンバイン高校へと向かった。そして、手にしていた銃を乱射、12人の生徒と1人の教師を射殺し23人を負傷させた後、自殺した。マイケル・ムーアは問う、“なぜアメリカはこんなにも銃犯罪が多いのか”と。その疑問を解消するため、マイケル・ムーアはカメラとマイクを手に様々なところへアポなし突撃取材を始めるのだった。~AllCinema~

2002年カナダ/アメリカ。相手を怒らせてしまうくらいぐっと相手の領域まで入り込んでいくムーア監督の取材は凄いなと思います。アメリカでこれほど銃犯罪が多い理由・・・他人に対しての不信感が強く、そこからくる恐怖感が犯罪を煽っているのではないかと感じました。かつてと比べて犯罪の件数自体は減っているのに、報道件数は何百倍にも増えているそうです。そういう報道のほうが視聴率がとれるからなのだとか。そういえば日本のメディアでも最近注意を向ければ自然災害、犯罪、事故など・・・観ている側の心の安定を失わせる報道がとても多いように思います。報道までもが資本主義の論理(数字がとれるほうが儲かる。)という観点でされていたとしたらとても残念なことです。