54、55本目。

監督:マーティン・スコセッシ
キャスト:レオナルド・デカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー
80年代後半のウォール街。証券マンのジョーダン・ベルフォートは26歳で会社を設立すると、富裕層をカモにそのモラルなき巧みなセールストークで瞬く間に会社を社員700人の大企業へと成長させ、自らも年収49億円の億万長者となる。ドラッグでキメまくり、セックスとパーティに明け暮れた彼のクレイジーな豪遊ライフは衆目を集め、いつしか“ウォール街の狼”と呼ばれて時代の寵児に。当然のように捜査当局もそんな彼を放ってはおかなかったが…。~AllCinema~
2013年アメリカ。久しぶりのスコセッシ作品。この監督は世界中にファンが多いですが、暴力シーンが多く、私はあまり好んで観ません。今回は無料視聴ということで観たのですが・・・3時間もある映画なのに3時間ずっとハイテンションを保って全く注意を逸らさせない。さすがだと思いました。欲望を抑制するモラルや理性が働かないと人間は動物というか獣と同じになるのか・・と思ってしまうゲスも極まれりみたいなストーリーです。
この辺、スコセッシの辛辣すぎるブラックジョークみたい。



監督:ヤン・イクチュン
キャスト:ヤン・イクチュン、キム・コッピ、イ・ファン
借金の取り立て屋をしているサンフンは、母と妹を死なせた父親に対する激しい怒りと憎しみを抱えて生きていた。常に苛立ち、情け容赦ない暴力を振るっては周囲を怖がらせていた。ある日サンフンは、道端で唾を吐き、偶然通りかかった女子高生ヨニのネクタイを汚してしまう。見るからに強面のサンフンに対しても怯むことなく突っかかっていくヨニ。最悪な出会いを果たした2人だったが、不思議とウマが合い、奇妙な交流が始まる。ヨニもまた、ベトナム戦争の後遺症で精神を病んだ父親との間に確執を抱えていたのだった。そんな中、ヨニの弟ヨンジェが偶然にもサンフンの手下となり取り立ての仕事を始めるのだが…。~All Cinema~
2008年韓国映画。「とても切ない」映画とのことで観てみたのですが、衝撃的シーンが多すぎて切ない気持ちになる余裕がなかった?そんな作品でした。伝統的に男尊女卑、父権主義の傾向が強い韓国社会が背景。主人公の男性は暴力でしか自分の気持ちを表せないようなひと。ひとりの少女と出会うことで小さい頃からのトラウマから脱することができたのだけれど・・・。生まれ育つ境遇は選べないものだけれど、この社会には助けを求められるものがない。そこに置かれた人たちは息のつまるような閉塞感の中、生きていく。暴力が暴力を生む社会・・とても哀しかったです。