
THE有頂天ホテル
監督:三谷幸喜
キャスト:役所広司、松たかこ、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、戸田恵子
大晦日を迎えた「ホテルアバンティ」では、ホテルの威信がかかった年越しカウントダウンパーティーの準備で大忙し。そんな中でも副支配人の新堂平吉(役所広司)は、様々な問題に機転を利かせて対応するのだが……。~シネマトゥデイ〜
2005年。週末は三谷幸喜氏の映画を二本、鑑賞しました。THE有頂天ホテルはグレタ・ガルボの「グランドホテル」とフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの「有頂天時代」に由来するそうです。ハッピーエンドのどたばたコメディ。主役からちょい役に至るまで豪華キャスト!わかりやすい面白さで楽しめました。大晦日のホテルを舞台にあの人もこの人も・・・?というくらい出てくるのですが、各々に各々が抱える人生があるんです。みんな何かの影を抱えながらも生きているんだなと。登場人物が多い割にはとてもうまくまとまっていて散漫にならない印象です。最後はきれいなハッピーエンドで幸せな気分に。

原作・監督・脚本:三谷幸喜
キャスト:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、妻夫木聡、浅野忠信
本能寺の変によって織田信長が亡くなり、筆頭家老の柴田勝家(役所広司)と羽柴秀吉(大泉洋)が後見に名乗りを上げた。勝家は三男の信孝(坂東巳之助)、秀吉は次男の信雄(妻夫木聡)を信長亡き後の後継者として指名し、勝家は信長の妹・お市(鈴木京香)、秀吉は信長の弟・三十郎信包(伊勢谷友介)を味方にする。そして跡継ぎを決めるための清須会議が開催されることになり、両派の複雑な思惑が交錯していく。~シネマトゥデイ〜
2013年。この作品は三谷氏が原作、脚本、監督を兼ねたもの。豪華キャストは三谷作品の特徴でもあるのかしら。日本史では結構シリアスなものだったと思う清須会議がコメディのテイストに仕上がっていて面白く鑑賞しました。豪快で田舎っぽさが抜けない柴田勝家と人心を巧みにとりこみ天下人へ上っていこうとする羽柴秀吉の対立が軸になってます。秀吉の策謀家としての一面とひとたらしっぷりが面白く描かれていました。池田恒興や丹羽長秀らが「天は自分たちには天下人の器は与えなかったけれど、誰が天下人になるかを見抜く目を与えてくれた・」といってた部分、印象深かったです。人間の欲を否定せず、それを最大限に利用した秀吉、やっぱりすごいなあ。ただ丹羽長秀を演じた小日向さん、数年前の大河ドラマ「官兵衛」で秀吉をされてましたね。その記憶があるためか、なんか・・印象の中で被ってしまい、いま思い出すと大泉さんとどっちが秀吉だったっけみたいな感じになってます(笑)。
おおよそでも本能寺前後の戦国時代のことと清州会議の知識があるほうが理解が深まって楽しめそうです。