イメージ 1

壷井栄さんの名作「二十四の瞳」の舞台となった小豆島。
岬に建つ小さな分教場でのひとりの若い女性教師と
12人の教え子たちとの交流を描いた作品です。

私は1987年の田中裕子さん主演版でみましたが、
いま思い出しても鼻の奥がきゅぅ・・・アセアセっとしてくる
抒情にあふれた作品です。
今回その舞台になった場所に立ってみて感慨ひとしおでした。

映画撮影で使われた建物がそのまま残してあります。

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

木造の校舎はどこかぬくもりがありますね。

イメージ 5

児童数の少ない分教場だから教室は2学年ごと。
こんなに小さい机と椅子で勉強していたんだ~
古いオルガン・・・懐かしい想いにとらわれます。

イメージ 6

窓からは美しい瀬戸内海が見えます。
海からの風が入ってくる教室は
夏でも気持ち良かったでしょうね。

イメージ 7

イメージ 15


イメージ 8

イメージ 9

私が訪れた日、
こちらの映画村の木造校舎内では
巨匠 木下惠介展の最中。
パネルが展示されていました。

イメージ 10

2012年で生誕100年を迎えた天才監督は
黒澤明と並び日本映画の一時代を築いたひとです。

上の部分、切れてしまいましたが
「理屈で言っても忘れちゃうけど
泣いて映画を観た心は
いつまでも印象に残るんだと思う。
それが映画監督の社会における義務だと思う。」
と書かれています。

なんだか納得。過去にたくさん映画を観ましたが
今も心に残るのはハラハラと涙を流しながら観た作品ばかり。

イメージ 11

イメージ 12

「楢山節考」も初回の映画化は木下監督。
2度目の映画化では今村昌平さんの監督作品が
カンヌでパルムドールを受賞しています。
この作品も思い出すと、今でも感情が
津波のように押し寄せてきます。

最近あまり映画館に行かなくなりましたが
やっぱり映画っていいですね。
心を豊かにしてくれる感じがします。(^-^)
改めてそんなことを想いました。


イメージ 14

小説の最初の映画化は高峰秀子さん主演。
その時の監督だった木下惠介が
田中裕子さん主演版では脚本を担当されています。


イメージ 13


続きます~