
風薫る5月、今日も青空が広がり、爽やかな風が吹いています。
こんな時期はできるだけ外の空気を屋内に取り込んでおこうと
窓をあけて屋内に新鮮な空気をいれています。
最近アレルギーをもっている人が増えているように感じます。
特に子供や若い人。自分の周囲をみていてもそうです。
こちらに来てからいろいろ食べ物や健康法の本を読んでいて
結構頻繁に見かける記述が気になりました。
清潔にしすぎることが免疫力を低下させ、
アレルギーなど諸問題が増えるという説明です。
赤ちゃんは出生の際、お母さんの産道を通る時に
口や鼻からお母さんの体内にある多くの菌を受け取ります。
生まれてからも幼児期のうちに触れた土や動物などの環境から
菌を体内に取り込みます。
それらが本人の免疫機能を高めていくそうです。
私たちが小さかった頃は泥んこ遊びや土の上を走り回って遊ぶことは
あたりまえのことでしたが、その私たちの世代が親になった頃、
子供には随分「清潔」を意識して、土遊びからも
遠ざけているケースが多くなっていた気がします。
「菌」というと悪いものみたいですが、全てがそういうわけではなく
体内に取り込むことによって病気から守ってくれる働きをするものもあるのですね。
「抗菌」「除菌」もやりすぎると逆にマイナスになるようです。
テレビのCMをみていると「あちこち、ばい菌だらけ!」がクローズアップされ
それを忌み嫌うかのように徹底除菌を謳う商品が
陳列棚にはぎっしり並んでいます。
この清潔ビジネス(って言葉があるのかな?)が行き過ぎた結果が
人間社会のアレルギーの増加とも関係しているのだろうかと思うこの頃です。